現在東京では、ウィリアム・モリスに縁のある二つの美術展が開催されております。
先日
名古屋ショールームブログで『
ラファエル前派展』のご紹介をさせていただきました。
大阪ではもう一方の 『The Beautiful ザ・ビューティフル 英国の唯美主義展』について
ご紹介いたします。
場所は東京駅からほど近くにある三菱一号館美術館です。
![](http://www.manas.co.jp/blog-img/osaka/files/2014/03/image-1024x768.jpg)
2010年に復元されたという赤煉瓦の洋館は、今回の展示にぴったりの雰囲気でした。
展示テーマである「唯美主義」とは
その字の通り、 芸術に対して唯(ただ)美しいことを求める風潮です。
さまざまな様式や芸術理論が混沌とした19世紀半ばのイギリスにおいて、
若手芸術家たちを中心に、思想やメッセージ性よりも
視覚的・形態的な美しさを重視した作品が沢山生み出されました。
モリスやモリス商会のメンバー たちの作品が生まれたのもこの時代です。
先日『ザ・ビューティフル』展関連イベントとして東京で開催された講演会で、
モリスは「唯美主義の先駆者であり王道である」とのお話があったそうです。
本当に美しいものは、純粋にそれだけで価値がある、
また「用」のあるものもそれだけで価値がある、というスタンスで、
見栄えだけのものを嫌悪し、美しくもなく、「用」もないものは価値がないとしたウィリアムモリス。
彼の考えは、近代美術に多大な影響を与え、
彼の残した作品は今も世界中で愛され続けています。
![](http://www.manas.co.jp/blog-img/osaka/files/2014/03/DSCN8037_R.jpg)
展覧会では、モリスがデザインしたタイルや、
彼の親友バーン・ジョーンズの絵画などを見ることができます。
またミュージアムショップでは、モリスにちなんだ小物も販売されています。
額装にしても素敵な壁紙や、バッグやお財布などのファッション雑貨など
モリスファンには必見のラインナップです!
今回名古屋と大阪のブログでご紹介しました
『ザ・ビューティフル展』と『ラファエル前派展』の2つの展覧会では、相互割引制度があります。
それぞれの入場済みチケットを各館の窓口で提示すると、
一般、大・高生の当日料金から¥200引きになります。 (他の割引との併用はできません。)
ぜひお得なこの機会に、英国美術の黄金時代 の作品たちに触れられてみてはいかがでしょうか。
(ラファエル前派展の会期は4/6(日)までとなっておりますのでお急ぎください)
![](http://www.manas.co.jp/blog-img/osaka/files/2014/03/image3-1024x768.jpg)
『The Beautiful ザ・ビューティフル 英国の唯美主義展』
開催期間: 2014年1月30日(木)~5月6日(火・祝)
場所: 三菱一号館美術館
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2
展覧会WEB:
http://mimt.jp/beautiful/
詳細情報はWEBでご確認下さいませ