MANAS TRADING

New!!『MANAS‐TEX VOL.18』&『SATELLITE|OMBRÉ』同時発刊

去る5月16日、清々しい五月晴れに恵まれた日に、弊社のオリジナル国内在庫コレクション、『マナテックス』と『サテライト|オンブレ』が同時発刊を迎え、3日間のお披露目イベントを開催いたしました。

マナテックスは、弊社を代表する基幹コレクションで、4年振りの発刊、今回でVOL.18となりました。そしてサテライトは、旬のコンセプトテーマを捉えた注目ジャンルコレクションで、これまでマナテックス発刊の合間にオンブレ、クラブ、エッセンシャルズと発表してきましたが、今回初めて両コレクション同時の発刊となりました。

新版改編にあたり、マナテックス、オンブレ共通のテーマは、”RE-Start:RE-Standard”。
世界的にも大きな変革期を迎え、不安と閉塞感に長く覆われていましたが、いよいよそこから抜け出し、スタートし直す時がきました。変わらぬMANAS’ STYLEを再確認するとともに、今の時代に相応しい在り方を新たに見出し、MANASらしいスタンダードアイテムを新解釈でご提案しています。

インスピレーションの源はファッションから。デザインの美しさ×アルチザン(確かな技術力)×今を生きるライフスタイル、これらを体現しているオーセンティック・ブランドや、上質な天然素材と着心地の良さを追及しているハイカジュアルブランドをお手本として、お洋服を身にまとうように、お部屋を彩るファブリックにも大人のお洒落感を。

そして注目カラーは、大人ピンクの「モーヴ」に、肌感覚のヌーディーカラーをプラスした、スキン・ベージュ・ピンクと、モカ&カフェラテカラー。これは、インテリアの基調色がこれまでのグレイッシュカラーに、ベージュ・ブラウンといったウォームカラーが加わってきている傾向を捉えてのもの。

さらに、それらとの相性も抜群の、ブルーからグリーン系。自然を代表する空や水、植物の色が引き続き注目され、色の範囲がさらに広がっています。

そこに、イエロー系、紫ラベンダー系をアクセントカラーとして、フレッシュで希望を感じさせるイメージに。

それでは、お披露目イベントでの東京ショールームのコーナーディスプレイをご覧いただきながら、新しいアイテムをご紹介していきましょう!

 

 

まずはエントランスから。キーワードは”Italian Neo Classic”です。

コロナ禍での”Stay Home”を経て、インテリアに対する考え方も変化し、家はその人のパーソナリティを表現する空間であり、その空間が住まう人にもたらす影響がより重要視されるように。基調色は、ラグジュアリーで華やかな輝きが、住まう人に活力を与えてくれるゴールド。人々が集うリビングへのおすすめコーディネートです。

●ドレープ(外側):フェラーラ 400
マットなサテン地に、クラシカルな大柄の花唐草模様を、光沢糸でモダンなステッチ刺繍風に織り出した、ドイツのトップメーカーによる先染めジャガード織生地。更に、上下ボーダー方向に繊細な織りで、美しいカラーグラデーションがかけられています。

●ドレープ(内側):フィリグラン 2
クラシックなオーナメントモチーフを金細工の透かし模様のように繊細に織りあげた先染めジャガード織生地。上部にオーガンジーを重ねた二重織のため、モアレ効果が加わっており、フェミニンで上品な印象です。また、再生ポリエステルを使用し、環境に配慮した生地です。




次にご紹介するのは、”Neo Trad”をキーワードにした、主寝室向けのコーディネートです。

バランスには、トラディショナルなダマスク柄の生地を使いながらも、デコラティブになり過ぎず、スマートで直線的な印象が、アールデコ調をイメージさせる、変形箱ヒダバランスを採用。クラシックなスタイルを取り入れたい奥様と、甘すぎる設えは苦手なご主人様のどちらのご要望も叶えるスタイルの一例としていかがでしょうか。

●ドレープ・バランス:マントヴァ 101
北イタリア ルネッサンスの街の名前を付けた、イタリアトップメーカーによる難燃先染めジャガード織生地。端正なダマスク文様が、デリケートなカラーリングで、細やかに織られている、非常に品格のある生地。柔らかい質感なので、スワッグ&テイルバランスにもおすすめ、また椅子張地としてもお使いいただけるアイテムです。

●シアー:ルーチェ 14(新色)
光沢が美しい、二重織り、リヴァーシブルのタテ使いシアー。既存の6色に、ココア、セージの2色が加わりました。ドレープよりも濃色のシアーを合せることで、より奥行きが感じられます。




続いてこちらは、左右で異なる趣のコーディネート。
右側は、ご主人様の書斎をイメージした、スタイリッシュなイタリアンモダン”Urban Contemporary”、左側は、奥様のお部屋をイメージした、洗練されたフェミニンスタイル”Classy”でまとめています。また、高層マンションなどの防炎物件にもそのままのスタイルでお使いいただくことがきるよう、すべて防炎品でセレクトしています。




●ドレープ(右):ペルージャ 2
イタリアのトップメーカーによる先染め難燃ジャガード織生地。大胆で有機的なアブストラクト・デザインを、いくつかの異なる表現で緻密に織り出しています。カラーはこちらのギルバーの他に、チョークピンクがあり、それぞれに雰囲気が大きく異なる印象の生地です。

●ドレープ(中央):テンダー 4
シュニール織のようなヴォリュームと柔らかさのあるマットな柄部分と、光沢のあるベース部分が織りなす、ニュアンスのある杢調の後染めジャガード織生地。三種のミックス糸を使うことで、テクスチャーと色の対比が印象的に空間を演出します。再生ポリエステル使用生地です。

●シアー:テヴェレ 20
テクスチャー感のある繊細なヘアーラインの織り模様が特長の、難燃先染めジャガード織のシアー生地。極く細かいストライプ状の模様が川の流れを思い起させるデザインです。




●ドレープ:レジーナ 1
イタリア語で「女王」を意味するネーミングの通り、クラシカルでエレガントなオーナメント柄、重厚なテクスチャー感の、難燃後染めシュニール・ジャガード織生地です。金銀の砂子模様のような地紋の上に、エンボス・ベルベットのように立体感のあるモチーフが表現されています。

●ドレープ(中央):アンフィニ 3
たたき調テクスチャーのベースと透け感のある生地を収縮糸で立体感を表現した二重織後染めジャガード生地です。再生ポリエステル使用生地です。

続いては、”Japandi”、”Nature et Luxe”をテーマにしたコーナー。

 

日本の家具メーカーが得意とする木工家具との相性も良く、木の素材感を活かしたインテリアにぜひ合わせていただきたいコーディネートです。

●ドレープ:チェスナットツリー 1190
チェスナットツリー(セイヨウトチノキ 別名:マロニエ)がトレイル状に刺繍された英国調のデザイン。モチーフのアウトラインにコード刺繍を加えることで、より立体的に表現されています。グレージュ系の濃淡であえて色味を抑え、コンテンポラリーでスタイリッシュな趣に仕上がりました。この”コード刺繍”は、Pure MorrisやNina Campbellなど海外エディターコレクションの中にもしばしば取り入れられており、クラフトマンシップが感じられ、デザインの豊かさをより引き立てる技法のひとつです。




左側の画像のプレーンシェードは、
●ドレープ:シトロン 21(新色)
レモンのような形のデザインであることからネーミングされた、ナチュラルな刺繍生地。糸の節がランダムに現れる表情のあるベース地に、光沢のある糸で刺繍が施されています。既存の3色に、より使いやすいニュートラルカラーが加わりました。
●シアー:ルチア 1
表面は繊細な光沢のあるシルバー糸のストライプ模様、裏面は滑らかな表情のリヴァーシブル仕様。遮熱・UVカット効果のある広巾(300㎝巾)横使いシアーです。シトロンの光沢のある刺繍に良く合います。

右側の画像のプレーンシェードは、
●ドレープ:メドウ 8433
少し毛羽のあるソフトな手触りのコットン×ポリエステル地に、草原の草花を一面にモノトーンで刺繍しました。ナチュラルでクラフト的な味わいのあるデザインです。
●シアー:マルグリット 5764
クリスピーな⿇調の地に、マーガレットのような花モチーフのマクラメ刺繍が三段階に施されているシアー生地。




外からの光が差し込むと、お花の形の影が映し出されるのも可愛らしいですね。

また、プリントや刺繍が施された柄物シアーも、ラインナップが増えました。




●左画像:エスキス 05
細かいストライプ織のベース生地にデジタルプリントを施した難燃シアー。ブルー、オレンジ、グリーン、パープルなど様々な色が自由なスケッチ風に弾むように表現されています。コンテンポラリーアートを掛けるようなイメージで。
●右画像:リース 1
ten to senのデザイナー、岡理恵子さんの野遊びの花輪のモチーフを、柔らかく少し光沢のあるシアー地にオパールプリントしました。ラッキーチャームの「青い鳥」と、金銀の切り紙細工のようなシルエットが作り出す、大人メルヘンの世界。




こちらは、春の小さな花々が一斉にはじけ咲いたデザインを、柔らかい光沢のあるオーガンジーライクのシアー生地に総刺繍したスプリングに、MANASのロング・ベストセラーのひとつで、表シャンタン&裏サテンのリヴァーシブル生地、ベガの新色を重ねたもの。

いずれもフロントシアーでお楽しみいただいてはいかがでしょうか。




最後にこちらは、ボタニカルモチーフの刺繍やプリント生地を集めたコーナー。
今回、キッズ向けのポップなプリント生地に変わり、あえて少し大人っぽいデザインや色味のラインナップとなっています。お子様の成長段階に合わせずとも長くお使いいただけるものを選ぶというのも、サスティナブルな考え方のひとつではないでしょうか。

さて、今回のブログでは、ディスプレイのご案内をしながら、新作アイテムの一部をご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。

MANASの美意識「上質と洗練」に基づいた世界観の再出発、カラーや機能性、再生ポリエステルの使用など、今の時代に相応しくアップデートされた「マナテックス」と「オンブレ」を、どうぞよろしくお願いいたします。

★東京ショールームでは、エントランスをはじめご紹介しましたディスプレイの一部を、6月末頃まで引き続き展示予定です。また、国内在庫コレクション全柄・全色の巾なりバンガーサンプルと、縫製サンプルを多数、常設展示しております。この機会に是非ご覧くださいませ。皆様のご来場を心よりお待ちいたしております。