MANAS TRADING

「ジム・トンプソン」カテゴリーのブログ一覧

New!!『JIM THOMPSON』&『No.9 THOMPSON』ディスプレイ

2023.08.31 / tokyo

暦の上ではすでに秋、とは言えまだまだ厳しい暑さが続きそうですね。皆さま楽しい夏を過ごされましたでしょうか。

さて今回は、1948年、アメリカ人のジム・トンプソンにより創設され、上質なタイシルクのメーカーとしてその名を世界に知られるJIM THOMPSON(ジム・トンプソン)と、そのカジュアルラインであり、イギリス人デザイナー、リチャード・スミスのアートワークによって生み出されるNo.9 THOMPSON(ナンバーナイン・トンプソン)によるディスプレイをご紹介いたします。

こちらが東京ショールームの新しいエントランスディスプレイです!

 

向かって右側がジム・トンプソン、左側がナンバーナイン・トンプソンで構成されています。

まずは、右側のジム・トンプソンからご紹介しましょう。
新作『PARAISO』は、手織りのシルク・イカットから豪華なベルベットまで、洗練されたテキスタイルのコレクションです。インスピレーションの源は、タイの伝統とのどかな島の暮らしの鮮やかな色や柄から。植物や葉、エキゾチックなモチーフやサロン(東南アジアの民族衣装で、筒状の胴衣)のボーダー柄を、現代的で抽象的なテクスチャーとミックスしています。熱帯地方から取り入れた鮮やかな色彩と、シルク、リネン、コットンの天然素材で織られた椅子張り生地とカーテン生地は、様々なデザインでありながら、カラーパレットが決まっているので組合わせしやすく、お部屋のトータルコーディネートに最適です。


メインのカーテンは、上部に壮大なスケールで大らかに描かれた植物柄、下部に落ち着いた無地を合わせ、境界線にトリムをあしらった、切り返しスタイルです。

上部の生地は、Cassia JT013869003
カシアとは、東南アジア原産の花木で、タイの国木となっている品種もあります。 右画像のように、沢山の花を咲かせる縁起の良い木として知られ、夏の空の色と対照的な黄色い花は家を明るく見せ名誉をもたらすと信じられているそうです。水彩で描かれたこのボタニカルプリントは、カシアの枝に花が咲き、そこに椰子の葉が混ざる、まるで風景画のような開放的な空間が表現されています。リネンの柔らかな風合いとドラマチックなレイアウトは、ぜひ床までの丈のカーテンでお楽しみいただきたいデザインです。 

下部の生地は、Nala JT013855013
ナラとは、サンスクリット語の「葦」に由来し、亜麻繊維の草のような性質を表しています。最高級のリネン糸をマーセライズド・コットン(毛羽立ちを抑えて、シルクのような光沢を出す加工を施した綿素材)と交織することで、手織りのシルクを彷彿とさせる、玉虫色に輝くファブリックに仕上げられています。26色の豊富なカラーパレットには、ソフトなニュートラル・ナチュラル色から大胆な色合いまで含まれ、カーテン、クッション、こちらの切り返しスタイルのような装飾アクセントにと、幅広くお使いいただけます。

そして生地の境界線にあしらったトリムは、Ikat Diamonds Tape JT030061008
2.2㎝幅と細めながら、メタリック糸が上品に輝き、クラシカルな雰囲気をプラスしています。


続いてコーディネートしたクッションをご紹介いたします。

手前:Khemarin JT013664012 / 3664-12
かつてジム・トンプソンがタイシルクに魅了された頃のものに近い雰囲気を残す、代表的なシルク生地のひとつで、現在も手織りで生産されてます。滑らかで細い糸をタテ糸に、スラブ感のある糸をヨコ方向に使用することで、かすれたような素朴な風合いがありながらも、100%シルクならではの美しい光沢のある生地です。

奥:Betwixt JT013727006
カットベルベットとループエピングレの対照的なリブによって表現されたピンストライプ生地です。カーテンに合わせた、深みのあるミッドナイトブルーの重厚感あるベルベットが、空間に洗練されたクラシック感を添えています。

続いて、ディスプレイ向かって左側の、ナンバーナイン・トンプソンのご紹介をいたします。
新作のメインコレクションは『FOLKLORE』。自然界の喜びと森の神秘性を、No.9のデザイナー、リチャード・スミスの目を通して表現した、プリントと刺繍のエキサイティングなファブリック・コレクションです。
この”フォークロア”というテーマは今期サンダーソンやオズボーン&リトルなどでも取り上げられており、自然をモチーフとし、民族的で手作りの温かみを感じさせるような注目のスタイルのひとつです。


こちらは、Flora N9012349001
一本の糸を複数の色で染色した”スペースダイ”の糸を使用して、クラシックな花柄を表現した刺繍生地です。 ステッチの中の様々な色彩が、グラデーションとなって、奥行き感と複雑な細部のある印象を与えています。


こちらは、Shintangle N9012353001
グラフィカルなシダの葉を、アーチ状に並べた大きなトレリスは、美しく開放感があります。葉の一枚一枚をよく見るとストライプやドットなど、意外な要素で構成されていますが、林床部(森の最下部、地面と接しているところ)の美しさと動きを見事に表現しています。…シダ植物の葉の裏側を思い浮かべてみてください。本当にこんな感じですよね!


コーディネートしたクッション生地は、こちらも新作コレクション『CABIN WEAVES』より選定しています。ファッションやホームテキスタイルに使われる伝統的な手仕事の技法にインスパイアされた、ワクワクするような質感のある織生地コレクションです。

手前:Cabin Stripe N9012340002
ティッキングをモチーフにした、美しくクラシカルでタイトに織られたストライプ生地です。 対照的なアクセントカラーが効果的。背景のシダの葉のカラーとピッタリですね。横長のピロースタイルで、両脇はそれぞれ2つのウッドのボタンで留めています。

奥:Shirring N9012337005
名前の通り、布を細かく縫い縮めて衣服に装飾的なギャザーをつける「シャーリング」から着想を得ています。様々な糸を立体的に組み合わせて再構築し、ハンドメイドのテキスタイルのような効果を持たせています。


最後に壁紙をご紹介します。
中央の壁紙は、劇場の背景から着想を得たドラマチックなパネル柄が揃うナンバーナイン・トンプソンの『TAKES THE STAGE』コレクション(2019SS)に収録の、Palm Court Panel N9021032002です。窓の外にヤシの木が生い茂る様子が描かれ、とても奥行きが感じられます。そしてその周囲には、付け柱やモールディングなどの装飾が描かれている、だまし絵のようなユニークなデザインです。


上の画像のようにDrop AとDrop Bの2枚で1セットとなります。高さはトータルで315cmあり、右端に細かく寸法の表記がありますので、天井高に合わせて、お好きな部分を貼ることができます。(※今回ショールームでは、赤いラインから上を使用しています。)


また、画像左のようにヤシの木のデザインがない壁面部分のみのパターン Palm Court N9021031002 もありますので、画像右のように組み合せてお使いいただくことも可能です。

今回は、ジム・トンプソンの2つのグループブランドを、ミックスしたディスプレイをご紹介いたしました。いずれも植物をモチーフとした、オリエンタルな雰囲気でありながら、ジム・トンプソンはクラシカルな設えで、ナンバーナイン・トンプソンは、明るくこなれ感のあるイメージで。お好みのスタイルをぜひお楽しみください。

New!!『JIM THOMPSON』ディスプレイ-TONY DUQUETTEの世界へようこそ!-

2022.10.30 / tokyo

気持ちの良い秋晴れが続き、気づけば日暮れがずいぶん早くなりましたね。街のイルミネーションが輝きだすのもそろそろでしょうか。

さて今回は、タイのシルクブランドとして有名な『JIM THOMPSON(ジム・トンプソン)』による、東京ショールームのエントランスディスプレイをご紹介いたします。

今回のコレクション『DUQUETTE’S DAWNRIDGE』は、タイシルクの復興と、ハリウッドへの衣装提供で高い評価を得たジム・トンプソンと同時代に活躍し、友人でもあった、第二次世界大戦後のアメリカを代表するデザイナーのひとり、トニー・デュケットとの独占契約により実現した、アーカイブデザインを含む、ファブリック・トリム・壁紙からなるもの。

デュケットの思想を具現化した、ビバリーヒルズの美しい邸宅「ドーンリッジ」の装飾品から得たインスピレーションと、彼のお気に入りのモチーフが、まばゆい”錬金術”によって、現代に甦ります。

ここで、コレクションのインスピレーションの源である「トニー・デュケット」と「ドーンリッジ」について少しご紹介したいと思います。


TONY DUQUETTE(1914-1999)
アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス出身。20世紀アメリカのデザインアイコンであり、華やかなインテリア、映画や舞台のセット、家具、ファインジュエリー、またコスチュームでは受賞歴のあるクリエイター。デュケットは、言わば錬金術師として自然素材や日用品を組み合わせて大きな美と喜びをもたらすデザインマジックを作り上げました。

 


DAWNRIDGE
1949年、トニー・デュケットが妻エリザベスへの結婚祝いに建てたビバリーヒルズの伝説的な邸宅。デュケットは、自身の創造的ビジョンを最も完全に実現させ、ドーンリッジは、アメリカで最も写真撮影された邸宅の一つとなりました。夫妻は、夢の家に彼らの 創造性を惜しみなく注ぎ込み、50 年の歳月をかけて、建物を増築し、庭園やパビリオンを設け、アンティークやデュケット自身の一点物の作品で室内を華麗に装飾しました。ドーンリッジは幻想的な空間に生まれ変わっていったのです。

それでは、ディスプレイのアイテムをご紹介いたしましょう。


まずはじめに、一際鮮やかで目を引く中央のカーテンは、Sortelegium JT013850002です。
ソルテレギウムとはラテン語で「魅惑」を意味し、カリフォルニア州マリブにある、彼の100エーカーに及ぶ牧場の名前。そこはデュケット自身の作品で埋め尽くした「 好奇心の棚 」のようなイメージで作り上げた場所でした。人物とそれを囲む空想的な竹の骨組みは、彼の邸宅に飾られていた張り子 、サンゴ、オブジェの数々からインスピレーションを得たものです。このエレガントなコットンプリントは、デュケットのこれらの作品と同様に、使う人のオリジナリティや創造性を刺激することを意図しています。

右側の画像でご覧いただける裏地は、Gemstone JT013325004
デュケットお気に入りの「マラカイト」パターンで、ドーンリッジの中でも繰り返し表現されています。彼のビジネスパートナーであるハットン・ウィルキンソンが、デュケットのオリジナルハンドペイントの生地を見つけ、それを基に豊かな色彩で忠実に再現されました。

このように、無双仕立てで裏地を付け、フラットスタイルにすれば、タペストリーのような間仕切りとして印象的なデザインを楽しむことができますね。
またこちらのグリーンのマラカイトパターンの生地は、今回のコレクションのサンプルブックの装丁にも使用されています。


続いてこちらのカーテンは、Vintage Damask JT013848003
デュケットは、そのキャリアを通じて、美しいアンティークシルクダマスク生地を使用することで知られていました。 1951年、ルーヴル美術館のマルサン・パビリオンでの前代未聞の個展の際、彼はパリの蚤の市で見つけた、使い込まれて少し色褪せ、時にはみすぼらしくもあるシャビーな赤いシルクダマスクで、何メートルにも及ぶ壁一面を覆ったのです。
Vintage Damaskは、デュケットが昔、アンティークシルクを購入する際に求めていた品質をそのまま受け継いでいます。このクラシックなイタリア製ダマスク柄は、上質なシルクの経糸サテンと、風合いのある緯糸で織られており、光を受けるとメタリックゴールドやシルバーのように繊細に輝きます。


続いてこちらのカーテンは、Marsan Embroidery JT013849001
このパターンは、ルーヴル美術館に展示され、現在はドーンリッジ のバルコニーに飾られている彼のキャビネット(右の画像)から転用されたものです。もともとオリジナルのキャビネットは、18 世紀のフランスの刺繍がガラスの裏側に施されており、デュケットはそれを 裏側からペイントして扉、側面、蛇腹の前面を作りました。

キャビネットに施された刺繍の優美な蔓の模様はリネン混のベース地に、シルキー、マット、ツイストするメタリック糸をミックスしてステッチしています。2色展開となる、ナチュラルな亜麻色(JT013849001)とソフトなブラッシュピンク(JT013849002)の色調は、アップデートされながらも臆することなく可愛らしい印象を与え、床までの丈の長いカーテンに最適です。


そして、スツールの座面は、Honeycomb JT013852011
デュケットはマリブの牧場でミツバチを飼い、毎年クリスマスには養蜂場で採れたハチミツを青と白のチャイニーズポットに詰めて友人にプレゼントしていたそうです。お互いの自邸へ招き合いもてなし合う仲だったという、ジム・トンプソンも、もしかしたらプレゼントされていたのでは?
このカラーバリエーション豊富な椅子張り生地は、六角形の古典的なハニカムパターンを洗練されたサテン織りで表現し、縁取りのラインで対照的なアクセントカラーを添えています。タイムレスな外観と深みのある色調は、トラディショナルからモダンまでスタイルを問わず美しくマッチします。

側面は、Gattopardo JT013842002
「ガットパルド」という名前は、デュケットが大好きなルキノ・ヴィスコンティの映画「エル・ガットパルド (邦題:山猫 」(イタリア語で「ヒョウ」)に由来しています。デュケットは、師匠であるエルシー・デ・ウルフからヒョウ柄への愛情を受け継ぎ、発展させたのですが、彼らが取り組んでいたプロジェクトにヒョウ柄の生地を提案したとき、デ・ウルフは「ヒョウ柄を開発したのは私よ!」と叫んだそうです。 このコットン混のジャカード織りは、ヴィンテージのクチュール生地をイメージしたもので、リッチなブラウンとゴールド、シルバーグレーを混ぜたブラックなど、クラシックでナチュラルな色合いに変えられています。

縁取りを飾るのは、Duquette Valancia Border JT030056005
スカラップエッジのバランスデザインを、リネンの縁に刺繍を施して表現したもので、ドレープ、椅子、ソファのスカート、または本棚の縁のトリミングとして使用するために少し小さめのスケールにしています。
デュケットは、パリの彼の家である「ポーセリン・パビリオン」の応接室のいたるところに古典的なバランスを使用しており、このパターンもまた様々な表現方法で彼の作品に繰り返し登場します。


こちらのクッションの表地は、Duquetterie JT013381001
デュケットのアーカイブにある、1941年に師匠のエルシー・デ・ウルフ※のためにデザインした有名な「エルシー・デ・ウルフ・キャビネット」のドアパネルモチーフをもとにデザインしたアイテム。
このドアパネルは象徴的な彫刻を施した石膏でできており、鏡合せになった「トニー・デュケット・フォリアージュ」と呼ばれる模様が対になって繰り返されています。また、ブラッカムーア(アフリカ大陸の地中海沿岸に住む黒人の男女像)の座像と立像はデ・ウルフの好んだもので、こちらもまたデュケットのデザインの中には度々登場するものです。

※レディ・メンドルとしても知られているエルシー・デ・ウルフ(1865-1950)。ニューヨーカー、女優、インテリアデザイナーであり、イギリス人外交官、チャールズ・メンドル卿の妻。

裏地は、Parnassus JT013777005、マチの部分にはWoven Diamonds Tape JT030049003をあしらいました。


もう1種のクッションは、Malachite Weave JT013847002
先にご紹介したGemstone JT013325がコットン地に「プリント」で表現しているのに対し、こちらはクラシックな渦巻き模様を上質なイタリア製コットンブレンドの「織り」で表現しており、椅子張りにもカーテンにも美しくお使いいただけます。カラーは宝石からインスピレーションを得たもので、もちろん深いマラカイトグリーンのカラーもございます。


最後に壁紙をご紹介しましょう。
上段はMalachite JT021066003
マラカイトは半貴石の中で、彼の一番のお気に入りでした。彼はいつも「グリーンはニュートラルカラー」と言い、「マラカイトは私のフェティッシュストーン(守り石)」とよく公言していました。 彼は作品の中で、マラカイトの模様を床、カーペット、カーテン、布張り、そして椅子やテーブル、あらゆる形や大きさの写真や鏡のフレームに象嵌として使用しました。

この新しい壁紙は、マラカイトの古典的な渦巻き模様を、リアルで自然なディテールと華やかな光沢仕上げで再現しています。エメラルドグリーンのマラカイトのほか、ラピスラズリ、ローズクォーツ、トラバーチンなど、宝石や鉱物の色調を取り入れたパレットが用意されています。

下段はベルギーのKHRÔMAの、Hoshi KIM603、2種の壁紙を分かつモールディングは、ベルギーのORAC社PX103。ローズウッドのカラーに塗装しました。

今回のコレクション『DUQUETTE’S DAWNRIDGE』いかがでしたでしょうか。
エキゾチックでシアトリカル。グラマラスであり幻想的。一言では例え尽くせない唯一無二の世界観は、今日でも色褪せず、圧倒的なパワーを放ちます。これからのパーティーシーズンに向け、デュケットの華やかな作品でお部屋をデコレーションしてみてはいかがでしょうか。

☆東京ショールームのInstagramアカウントでもご紹介しています。
 こちらも是非ご覧ください!!

New!!『No.9 THOMPSON』ディスプレイ

2022.09.02 / tokyo

このところ朝晩は随分過ごしやすくなり、季節の移ろいを感じます。
皆さま楽しい夏を過ごされましたでしょうか。

さて今回は、タイシルクで名高い『JIM THOMPSON(ジム・トンプソン)』のカジュアルライン、イギリス人デザイナーのリチャード・スミスによる『No.9 THOMPSON(ナンバーナイン・トンプソン)』の新作ファブリックをご紹介いたします。
※リチャード・スミスについては、こちらのブログでご紹介しています。ぜひ、合わせてご覧ください。

今季のコレクション『AZTECA PRINTS』と『CANCUN INDOOR OUTDOOR』は、リチャードがここ数年、何度かメキシコの友人を訪ねて旅をしたことから、限りないインスピレーションを得たもの。広大でユニークな国の色彩、自然、工芸品から多くのアイデアが生みだされ、集約されています。 

皆さまは「メキシコ」と聞いて、どんなイメージが浮かびますでしょうか。リチャードが旅して感じたメキシコの思い出を、私たちにもシェアしてもらいましょう!

こちらが、JIM THOMPSON & No.9 THOMPSONコーナーの新しいディスプレイです。

カーテンは上部のヒダ山が一体となったバランス付きとなっています。
バランス部分の生地は、Exotic Birds N9012330002
鳥達がお互いに話をしているかのような鳴き声が聞こえてきそうですよね。パターンも色も自由自在に表現され、自然を謳歌するようなデザインです。

そして、ベースとなるカーテン本体部分の生地は、スペイン語で「密林」を意味する、Selva N9012329002
ご覧の通り、先ほどのExotic Birdsの止まり木となっている、小枝でできたトレリスのみで構成され、鳥がいないシーンで作られています。 この 2 つの柄は、色、大きさ、地模様が同じなので、この様にコンビネーションで使うことができます。

バランスの縁取りと、タッセルにあしらったボーダーは、国内在庫品のオリジナルコレクション『MANAS-TEX』の新作アクセサリーより、パサージュ4。遊び心あふれるバランス部分を引き締める程良いアクセントとなっています。

続いて同じく『AZTECA PRINTS』コレクションの鮮やかなプリント生地を、幾つかピックアップしてご紹介しましょう。

左側の生地は、Azteca N9012331002
コレクション名でもある「アステカ」は、メキシコの国馬にもなっている馬の品種名。生まれつきの運動能力で知られるこの馬の、ダンスのようなポーズをとらえることで、このプリントにエネルギーが与えられています 。絵画的な幾何学模様のベースが、馬の動きをさらに際立たせています。

右側の生地は、Pikat N9012325001
イカット(絣)のような柔らかなタッチで描かれた魅力的な孔雀のデザインですが、Peacock(孔雀)のIkatで、Pikatという、思わずクスっと笑ってしまうような遊び心溢れるネーミング。シンメトリーに配置された繰り返し模様は、伝統的な衣服に見られる模様にインスパイアされたものですが、No.9 のフレッシュな視点で再構築されたものです。

左側の生地は、スペイン語でブドウ園を意味する、Vinery N9012327002
柔らかな曲線を描く蔓が、素朴でかわいらしいリネンの上に乗っています。水彩画で丁寧に描かれたこの生地は、ドレープカーテンとしてまとめると生き生きとし、お部屋の大きなエレメントとして動きと深みを与えます。

右側の生地は、気持ちや情熱が「燃え上がっている」「気合が入っている」 といった意味を持つ、Fired Up N9012326002
大胆なスケールと抽象的なペイントマークで炎のようなジグザグのステッチを独創的に表現したこの作品はNo.9 コレクションのどのようなデザインにも美しく調和します。こちらのブルーバージョンは、波打ち際のようにも見えますね。

続いて、『CANCUN INDOOR OUTDOOR』コレクションをご紹介します。
いずれも、光による退色がしにくい方法で染色されており、アウトドアで使用することができます。また、浸透タイプのため、水分が表面に留まらず、乾きやすい生地です。

ネイビーのクッションの生地は、Starfish Beach N9012322002
No.9のベストセラーPalm Plainをベースとしており、ランダムに配置されたヒトデと合間に散りばめられたシーパールは刺繍で表現されています。
パイピングコードには、マリンロープを思わせる HOULESのOCÉANIE PIPING CORD 31313-9000を使用しています。

そしてもうひとつのクッションの、表面は、El Bagre N9012321001
泳ぐ魚の古典的なモチーフを刺繍でグラフィカルに表現しています。コントラストカラーが目を引き、遊び心のある楽しいシーンにも、洗練されたインテリアにもしっくりとなじみます。
パイピングコードは、JIM THOMPSONのSilk Micro Cord on Tape JT030026019。魚の目の色にあわせてオレンジ色に。

続いてこちらは、コレクション名にもなっている、Cancun N9012318
中央アメリカのヴィンテージテキスタイルに見られる、さまざまな幾何学モチーフやテクスチャーからインスピレーションを得た横縞の織物です。

最後に、『CANCUN INDOOR OUTDOOR』コレクションの中でも、豊富なカラーバリエーションでそれぞれ単冊としてまとめられている2アイテムをご紹介します。

左側は、Tulum N9012320
手織りのテキスタイルにインスパイアされた豪華でがっしりとした幾何学模様。この総柄のデザインは重厚感があり、無地のファブリックと組み合わせてもスタイリッシュにまとまります。

右側は、La Paz N9012319
前述のTulumよりよりはるかに小さい小紋柄で、ヘザーの縦糸(混色した糸)で織られており、まるで工芸品のような風合いです。デザイン自体はシンプルに生地の表面を崩して深みを出しています。

リチャードが旅で感じた「メキシコ」を私たちに伝えてくれる、色彩と情熱に満ちたコレクション。明るく鮮やかな彼らしいカラーリングが、太陽の光溢れるメキシコのイメージにピッタリですね。アステカのピラミッドや、カンクンビーチに思いを馳せ、ぜひお部屋に取り入れてお楽しみください。

New!!『No.9 THOMPSON』ディスプレイ

2022.04.03 / tokyo

東京ショールームの近く、目黒川は東京の桜の名所のひとつ。今年も連日、たくさんのお花見客で賑わいました。週末は花散らしの雨となりましたが、はらはらと散る花びらもまた風情ですね。

さて、今回はタイシルクで世界に知られるJIM THOMPSON(ジムトンプソン)のカジュアルライン、No.9 THOMPSON(ナンバーナイントンプソン)をご紹介します。

「No.9」と名付けれられた由来は、バンコクにある本店の住所が9番地であることから。英国のデザイナー、リチャード・スミスによるエスニックミックスな世界を、カジュアルかつエレガントに展開するファブリックや壁紙が揃います。

また、アウトドアでもお使いいただける耐光性を兼ね備えたファブリックも豊富で、タイの強い日差しのもとに映えるような、鮮やかなカラーが魅力です。

ここで、クリエイティブディレクターのリチャード・スミスについてご紹介しましょう。

Richard Smith
スケッチ画やペインティングを得意とし、古くからのファブリックデザインからインスピレーションを受けることもしばしば。イギリス南部、サセックスの海沿いにあるスタジオで、彼自身による手書きのアートワークから生み出されたデザインは、タイのジムトンプソンの工場で、彼自身の監修のもと職人たちの協力を得て生産されています。彼の東洋文化への興味がスパイスとなり、タイの伝統にフレッシュな感性が溶け合った、魅力的なデザインを送り続けています。

新作の前にまずご紹介しておきたいのは、前回のコレクションで大変人気を博した『Monkey Business』です。

20世紀前半の古いサーカスのプログラムやポスターからインスピレーションを受け、サーカスの活き活きとした様子をヴィンテージ感のあるカラーで描いたファブリック。

どこか優雅な佇まいが感じられるのは、シマウマ、ゾウ、ラクダ、キリンのモチーフがフランスのブロケードに見られるような古典的なパターンの中に描き込まれているからでしょうか。よく見るといたずら好きのサルの一団が紛れ込んでいます。

☆『Monkey Business』については、東京ショールームのInstagramでもご紹介しています。ぜひこちらもチェックしてみてください。

さて!
このMonkey Businessの人気に続き、ショールームではまたも好評の新作コレクション『JUBILEE』のディスプレイをご紹介しましょう。

JUBILEEとは、記念祭、祝祭を意味します。自然そのものだけでなく、自然の中で外に出ることの喜びを讃えたデザインがプリントと刺繍で表現された、全7柄のコレクションです。

画像右の生地、Persimmon (N9012315003)は、その名の通りつるに掛かった「柿」がモチーフ。コットンリネン地に、毛糸を使って刺繍する「クルーエル刺繍」で表現されています。鈴なりの柿の木の下から、大空を見上げた時のシルエットのようですね。縁には同ブランドのトリム、Meander(N9031021002)をあしらい、間仕切りカーテンに仕上げました。

カラーは先にご紹介したDeep Oceanの他、KhakiCoralの3色展開です。

そして、この間仕切りカーテンの裏面は、Confetti(N9012316003)。紙吹雪がゆらゆらと舞い降りる筋道を描いた、ゆらぎのあるラインが印象的なデザインです。

ヘリンボーンのベース生地と、刺繍の柔らかな光沢のコントラストが美しく、様々なイメージに合わせることが出来ます。例えば、こちらのように縁取りに同ブランドのトリム、Latticework(N9031020002)を合わせればトラディショナルな雰囲気に。

色違いのCharcoalに、ダークカラーのシアー(画像左:WIND/Crystal 4)を合わせると、全くイメージが変わってマニッシュな雰囲気に。

他にCopperEcruがあり、全4色の展開です。

さらに、プリント生地のラインナップをご紹介しましょう。

こちらは、Ninfea Mania(N9012313003)
池の中の様々な生き物からインスピレーションを受けたリチャードが、中でも特に密集するスイレンとそのユニークな葉の形に夢中になったことから、スイレン・マニアという意味にあたるこの名前を付けたとのこと。彼がペインティングした筆のタッチが生き生きと見てとれるプリントです。

続いて左側の画像は、Chiquita(N9012312)
陽気なブラジルの友人から名前を借りたという、リネンプリント。図案化されたパイナップルが絡み合った形は、ペイズリー柄を思い起こさせます。クラシカルな雰囲気の中にも No.9 らしい”ひねり”が効いていますね。

そして右側の画像は、Song Bird(N9012311)
鳥と花と葉が優しいスタイルで描かれたデザイン。自然界にあるのと同じように、羽と翼の模様がカモフラー ジュとして生かされ、形、色、モチーフのミックスという遊び心にあふれたファブリックです。

最後に、幾何学パターンの2アイテムをご紹介します。

画像上段のBunting(N9012314005)は、小さな三角形の重なりが互い違いに配され、全体で見ると幅広いストライプの模様を成しています。シャリ感のあるコットン地にプリントされたその模様は、Bunting=「旗」の名前の通り、お祝いの横断幕を連想させます。

画像下段のPannier(N9012317001)は、ピクニックバスケットの網目模様がモチーフ。美しいリネン地に、ハンドブロックプリントならではの特徴が素朴なタッチで表現されています。

ご紹介してきたJUBILEEコレクションの7柄の中での、カーテン、クッション、椅子張地といったコーディネートはもちろんのこと、これまでに発売しているNo. 9 THOMPSONのファブリックとの相性もよく、幅広くコーディネーションを楽しんでいただけるコレクションです。

今年イギリスはエリザベス女王在位70周年「プラチナジュビリー」を祝う年です。イギリス人のリチャードが、コレクションのネーミングにこちらを意識したことは大いに考えられるでしょう。華やかなお祝いムード溢れる、イギリスと東洋の伝統の融合を感じられるファブリックで、お部屋の中にも春の訪れを表現してみてはいかがですか?

☆『JUBILEE』コレクションについては、東京ショールームのInstagramでもご紹介しています。ぜひこちらも合わせてチェックしてみてください。

New!!『JIM THOMPSON』ディスプレイ

2021.04.13 / tokyo

桜の季節も終わり、街路樹の緑が鮮やかな季節になってまいりました。

さて、東京ショールームでは、上質なタイシルクのメーカーとしてその名を世界に知られる『ジム・トンプソン』のコーナーに新しいディスプレイが仲間入りしました!

まず初めに、今期の新作コレクションのファブリックを張ったスツールをご紹介しましょう。

座面には、小紋柄で椅子張り地としてお使いいただきやすいアイテムが揃う『ELEMENTS』コレクションより、『Parnassus』を。ギリシャ雷紋柄と呼ばれる幾何学模様の織り地で、パルナソスとは、神々の家とされるギリシャの山の名前に由来します。ギリシャをはじめとする建築装飾などにみられるお馴染みの柄ですね。

側面には、それぞれ異なる刺繍テクニックを用いた生地を収録した『MOONSTONE』コレクションより『Topaz』を。こちらの柄はペルシャ絨毯のデザインを様式化したもので、生地を覆う刺繍はとても豪華なテクスチャー。椅子張り地としての強度が十分なものではありませんが、今回は座面に比べて摩擦の少ない側面に使用してみました。

また、背景の大胆なトロピカルモチーフが目を惹くカーテンは、1年前の2020年春夏コレクションで、エントランスにディスプレイしていたものです。(詳しくはこちらのブログにてご紹介しています)

次に、間仕切り壁に設えた窓辺のコーナーをご紹介しましょう。

今回新たに展示したカーテンは、ジム・トンプソンが魅了された、東洋の魅惑的なアートやカルチャーからインスパイアされたデザインが揃う『BARDO』コレクションより、コレクション名でもある『Bardo』です。

このBardoとは、チベット仏教において、輪廻転生のプロセス、ひとつの生から次の生へ移るまでの中間を意味し、とても神秘的な世界観が、複雑で密度の高い豪華な織りで表現されています。

また、手前に置いたクッションもシルクや刺繍の光沢が美しく、華やかさを添えています。

続いてこちらは、間仕切り壁を反対側から見た様子。先ほどの『Bardo』の裏面になるこの生地は、グリーンのイカット(絣)模様が映し出すシルクならではの光沢感が美しい『Matmi』です。

ヨコ糸をしっかりと結わいて手染めをし、手織りで大胆なデザインをモダンに表現するという、ジム・トンプソンが誇る伝統的な職人技を踏襲して製作されたもの。この、糸を染める工程における「しっかりと結ばれた糸」を意味するタイ語”マドゥミー”から名付けられています。

美しいマドゥミーの生地は世界で最も古くから伝わる柄織生地でもあり、タイの王朝時代の女性たちが腰に巻き付けるサロンとして身に着けていたとされています。

サロンとして使用されるのみだった生地を、ジム・トンプソンではより多くの用途で使用できるよう、大きなサイズで織るようになりました。

このように、ジム・トンプソンはタイの伝統的な技術を用い、アーカイヴを大切にしながらも、モダンで新しさを感じるデザインのシルクコレクションとして形を変えながら、現在もその技術を継承し続けています。

シルクは、紫外線の影響を受けやすくデリケートな素材ではありますが、こちらのようにお部屋の間仕切りとしてお使いいただければ、上質でラグジュアリーな空間が演出できますね。

ぜひ、ショールームのジム・トンプソンコーナーで”本物のシルクの美しさ”をお確かめください。

ディスプレイを変える前に

2021.03.30 / nagoya

2021年の新作でディスプレイが変身する前に、今のディスプレイにスポットライトを当てたいと思います。2020年のディスプレイは、実際に見て触れていただく機会も少ないまま引退になってしまうのは寂しい…。
そこで最後に記録として残しておきたいと思います。アイテムの詳細は品番をクリックしてくださいね。

まずは5月にディスプレイ交代が決まっているRUBELLIコーナー。

カーテン(左):30369-02
カーテン(中):30371-03
カーテン(右):30350-04

様々な縁取りがポイントのクッション。

左から共布パイピング、レザー調のパイピング、ベルベットのパイピング、シルク紐のパイピング。

クッション(左から順番):30360-01+共布
クッション:30361-01+HOULES 3116-9200
クッション:30366-04+JIM THOMPSON JT030025-006
クッション:30364-08+JIM THOMPSON JT030026-004

ソファ:30352-01

次はジムトンプソンのコーナーです。

こちらもトリムがアクセントになっています。今回はレースにあしらいましたがクッションのアクセントにしても素敵なアイテムです。

カーテン(左):JT013663007+ボーダーN9031021003+裏地
カーテン(右):JT013794006+フリンジJT030043003+裏地

レース:RUBELLI 30270-02+ボタンJT030033006+フリンジJT030032006

オズボーン&リトルのディスプレイ。

いろいろなブランドがミックスされたディスプレイコーナーでもあります。
ドレープカーテン(刺繍)・・・オズボーン&リトル「MANSFIELD PARK」
レースカーテン・・・ヴィラ・ノヴァ(※名古屋ショールームセレクトのブランドです)
レースカーテンのフリンジ・・・ジム・トンプソン「ORNAMENTA TRIMS」
クッション(赤)・・・ニナ・キャンベル
クッションのトリム・・・ニナ・キャンベル「TRIANON TRIMMINGS」
スツール・・・オズボーン&リトル「GLORIANA」
ランプ・・・ポルタ・ロマーナ「Bishop Lamp GLB79」

これらのディスプレイは、昨年6月からスタートした名古屋ショールームのインスタグラムでもご紹介しています。またちがった角度からの写真なども是非お楽しみください。また、あと一ケ月程はショールームでご覧になれます。

2021年の春夏コレクションも発売が始まって間もなく折り返し地点。
直接ご覧いただく機会もまだまだ少ないかもしれませんが、MANASのメルマガ「MANAS Mail Information」では、一般のお客様向けにイベント情報や、MORRISWORLD.jpの最新情報をお届けしております。まだの方も是非この機会にご登録くださいせ。(ご登録はこちらへ)

リゾートへトラベル

2020.09.30 / osaka

今年の夏は旅行を控えられたり、
夏を感じる前に秋が来てしまったと感じている方も多いのではないでしょうか。

旅行に行けなくても、JIM THOMPSON(ジム・トンプソン)のファブリックなら
南国気分を味わっていただけます。


ドレープ:Bora Bora JT013796001
トリム:Ornamenta Tassel Fringe JT030032004
シアー:リネッタ2
壁紙:Maharaja Panel N9021027001

ダイナミックに描かれたハイビスカスやストレチアなどの南国の花々と葉を、
ワーププリントと手織りで表現したドレープを主役にディスプレイしました。

ワーププリントとは、一度ゆるく織った生地にプリントをし、
ヨコ糸を抜き図柄を崩さないようにもう一度織りなおすという技法です。
職人の長年の経験を必要とする高度な技術で、手間暇かけて作られています。
そうして生まれたイカットのようなぼかしと繊細なディテールは、
まるでジャングルの中に現れたオアシスのように幻想的。


オリエンタルな雰囲気をより一層引き立たせる
ビビットなオレンジ色のフリンジも、今季の新作です。

ジム・トンプソンからは、他にもアイコニックなトリムが揃っています。
特に面白いのがこちらのデザイン。

チャイナドレスのボタンのような形をしています。


両開きのカーテンの召し合わせ部分に片方ずつ取り付けて、
少しだけ留めるといったありそうでなかった新しいカーテンスタイルです。

カーテン以外に、こんな使い方も。

クッション生地:Ekamai JT013055015
トリム:Ornamenta Frog Closure JT030033006

左右の生地を重ね、ブラウスのボタンを留めるように取り付けています。
ショールームにて展示していますので、ご来場の際にはぜひご覧ください。

ジム・トンプソンのシルクの生地ととても相性がよいので、
よろしければ参考にしてみてくださいね。

新しいトリムのご提案

2020.03.23 / osaka

JIM THOMPSON(ジム・トンプソン)の新作が発売になりました。
今回のコレクションでは、生地・壁紙・トリムがラインアップ。

南国の葉やトロピカルなフラワーモチーフをプリントや刺繍で表現した生地、
ストライプ柄の手織りのシルク、アバカの繊維を使ったラグジュアリーな壁紙などが揃いました。

昨年からコレクションを再開したトリムは、
カーテンの縁やクッションの周りを飾るだけで簡単にオリエンタルな雰囲気を演出できるものから、柄物と合わせやすい無地のものまでバリエーションも豊富になってきました。
前回のコレクションについては、こちらのブログをご覧ください。

今回はテーマの違う2つのコレクションが入荷。
一つ目は、ドライなリネンやコットンの糸を使用し、イカット調のモチーフや草木染めの風合い、
ハンドペイントで表現したものなどクラフト感と高級感のあるトリミングが揃う『LAN NA COURT TRIMS』。


ラーンナー王朝と呼ばれる、現在のタイ北部からラオス西部に位置する場所で栄えた土地に伝わる
装飾的なテキスタイルのデザインや、ラーンナーの民族衣装であるサロンやローブのクラシカルなデザインがインスピレーションの源になっています。

もう一つのコレクションが『ORNAMENTA TRIMS』。
ニュートラルから鮮やかな色まで洗練されたカラー展開が特徴で、
シルクのような光沢のある糸が使われています。
椅子やクッション、カーテンなどインテリアシーンに宝石をちりばめるかのようにドレスアップしてくれる装飾性の高いトリミングが揃っています。


ジム・トンプソンでは初登場のキータッセル。
キータッセルとは、名前の通り鍵に付けられるタッセルで、鍵だけでなくクッションやテーブルランナーなどのコーナーに装飾品として取り付けることもできます。

長さがあるので、クッションに付ける場合はマチ付きでしっかりとボリューム感を出すと相性が良さそうです。


チャイナドレスの胸元についている飾りのようなこちらの装飾は、
どのように使うと思われますか?

両開きカーテンの場合、生地の端にそれぞれのパーツを縫い留めると、
ボタンのように留めることができるのです。

ファッションの要素を取り入れた、今までありそうでなかった新しいスタイル、
ご興味のある方はぜひショールームにてご覧ください。

トリムでアクセント

2019.10.20 / osaka

JIM THOMPSON(ジム・トンプソン)より、
新しいトリムのサンプルブックが入荷しました。

今年の春に発売になった『SHANGRI-LA』コレクションと同じシリーズです。

広幅のイカット柄やアニマル柄、幾何学柄のボーダーはインパクト大。
カーテンやクッションに付けていただけるのはもちろん、
椅子張り地のアクセントにもご使用いただけます。
 

 

ジム・トンプソンならではの、シルクの糸で作られたコードタイプのトリムもおすすめです。
直径3mmの細さで、クッションのパイピングに最適。
もう少しボリューム感がほしいときは、6mmのベルベットタイプもございます。
 

 

発色の綺麗な色が豊富に揃っているので、どのような生地にも合わせていただけそうです。
ぜひ実際にショールームにてご覧ください。

ジム・トンプソンからは、秋冬の新作コレクションのサンプルブックも入荷しております。
来月には新作の生地を使ったディスプレイチェンジも予定していますので、どうぞお楽しみに。

 

 

模様替え@大阪ショールーム

2019.05.21 / osaka

先日、ショールーの一部をディスプレイチェンジいたしました。

William Morris(ウィリアム モリス)のハンドメイドカーテンから、
Jim Thompson(ジム トンプソン)のカーテンへ。

Before

After

今回カーテンにしたのは、丁寧に手織りで織られたシルク100%の「Carom」。
新緑の美しい季節に合わせ、ターコイズグリーンを選びました。

シルク素材は紫外線に弱いので、カーテンには必ず裏地を推奨させていただいております。
裏地は遮光の「ノアール」と、綿素材の「エトフ」を片開きずつ合わせました。
ぜひショールームで仕上がりの違いをお確かめください。

  
トリムとタッセルはHOULES(ウレス)のOPALEコレクションより、
ビーズを使ったデザインを合わせ、モダンな雰囲気に。
合わせるアクセサリーで印象が変わるのも、オーダーカーテンの楽しいところですね。

手前のソファにはカーテンの色とリンクさせたグリーンと、
グリーンと相性の良いイエローのクッションを。

クッションはELITIS(エリティス)の新作です。

新作の発売ラッシュもあともう少しで落ち着きます。
各ショールーム、新しいディスプレイで皆さまのお越しをお待ちしております。