6月27日、「生活の中のアートな装飾」セミナーを開催いたしました。
講師には名古屋に在住のテーブルコーディネーター&ギャラリストの都木早苗さんを迎え、日頃語られることのない、装飾が出来上がるまでの過程の中で都木さんが心掛けていらっしゃる大切なことを、実際のディスプレイを目の前にお話しいただけるという特別な時間となりました。
光と影、素材、色、そして間。
いろいろな要素が絡み合ってできあがっていくディスプレイ。
今回は都木さんプロデュースでMANASの壁紙や生地を使って製作した「衝立(ついたて)」や「掛け軸」、「額装」をベースに3つの世界をつくっていただきました。
衝立
台湾や中国、韓国のお道具や器を使って、お茶の室礼を。
衝立には京都の組み紐を飾っています。
壁紙はJIM THOMPSON(ジム・トンプソン)の「YLANG(イラン)」W01026-10。
所蔵している19世紀のシノワズリデザインよりインスピレーションをうけたもの。
掛け軸
JIM THOMPSON(ジム・トンプソン)の盆栽柄の壁紙でシンプルな掛け軸を製作。
こんな掛け軸ならモダンな和空間にも合いそうですね。
クリスタル、木、和紙、漆器、石、そして古いものと新しいもの、すべてがMIXされたディスプレイ。
麻糸のベージュ色の繋がりも空間に組み込まれています。
額装
PURE MORRISの生地を額装に。
白色の世界ですが、とても温かみのある白色がグラデーションとなって繋がります。
このセミナーで感じたこと…
すべては偶然の配置ではなく、必然であったということ。
そして西洋のような左右対称ではなく、アシンメトリー、非対称の配置。
都木さんが作り出す世界は、日本人ならではの昔からもっている感覚を大切に盛り込まれたものでした。このセミナーを通して、日々の暮らしや日本の自然、歴史をもっと意識してみたくなりました。
セミナーの様子はInstagramのほうでも更新しています。今回使用した商品の品番もご確認いただけます。
マナトレーディングでは、時折、セミナーやワークショップなどイベントを開催しております。
HP上やブログ、インスタ、フェイスブックからもご案内しておりますが、メールインフォメーションにご登録いただくと、こういった情報をメールアドレスへお届けします。まだの方がいらっしゃいましたら、ぜひこの機会にご登録くださいませ。
メールインフォメーション http://www.manas.co.jp/manas-mail-information/
いよいよ梅雨本番となってまいりました。
ジメジメとした日が続き、不快な季節ですが
日々目にする樹木はますます勢いよく、緑を濃くしていきます。
さて、今回はそんな季節にピッタリの新作コレクションのご紹介です。
『Art of the Garden』
旅するインテリア、第2弾はイギリス王室御用達ブランド Sanderson (サンダーソン)です。
皆さんは植物園へ出かけたことはありますでしょうか。
日本でも各地に点在する植物園や温室。
一歩立ちいれば、見たことのないような世界各地の植物や蝶たちが舞い踊る空間が広がり、まるで別世界のよう。
ヨーロッパでは、デンマークのコペンハーゲン植物園やイタリアのパドヴァ植物園などが有名です。
中でもイギリスにあるキューガーデンは1759年に開園された歴史ある王立植物園のひとつ。
園内には王室の子育てのための宮殿が併設されているだけでなく、
長い歴史の中で築きあげた膨大な植物誌の編纂を手がける
国際的な植物学研究機関としての一面をもっています。
キューガーデンのシンボルといえば巨大な温室、パームハウス。
17世紀東インド会社によって持ち込まれたアジア圏やアフリカからの熱帯植物が、
当時と変わらぬ鮮やかさで生い茂っています。
そんな英国で長く愛される植物園を背景としたのか、今期のコレクションはどこかエキゾチック。
ペルシャ織物やインド更紗、ゾウやパイナップルなどの熱帯に棲む動植物たちが
みずみずしい水彩のタッチで表現されています。
書庫に眠る植物図鑑からよみがえったかのような繊細な描写のボタニカルアート。
金糸をアクセントに利かせたクラシックな幾何学模様の織柄は、
華やかに咲き誇る植物たちをエレガントに引きたてます。
こちらはイギリス、バロック様式の庭園を模したユニークなデザイン。
近くで見るとモザイクのように細かく区割りされた中に小さな苗木が...!
こちらもぜひショールームにてご覧くださいね。
エントランスディスプレイ、リニューアル!
そんなサンダーソンの新作コレクションからコーディネートしたのがコチラ。
ショールームの雰囲気に合わせシックな印象にまとめてみました。
壁紙:「Mapperton」 216344
カーテン(前):「Palm Grove」 236322 ボーダー:「Burnett Stripe」 236325
カーテン(後ろ):「Pinery」 236344
トレンドのパイナップルや椰子の木といったリゾート風のモチーフも
繊細な刺繍に仕立てるとぐっと落ち着いた雰囲気になります。
イス:「Vibeke」246226
クッション(前):「Burnett Stripe」 236325
クッション(後ろ):「Palm Grove」236322
ベージュ地に花や葉が複雑に絡み合うこちらの壁紙は、
アフリカの調度品を思わせるような一枚です。
蒸し暑い夏の夜、ふと遠い異国に想いを馳せたくなるようなコーディネートに仕上げてみました。
そんな色とりどりの植物園のように、ショールームにある生地たちも実に多種多様...
コレクションブックを開けば、そこにはさまざまな時代や未知の世界が広がっています。
さぁ、ファブリックの密林に迷い込みましょう!
都会的で洗練された大人のブランドZinc(ジンク)。
今季の新作コレクションは、まさに大人のお洒落ごころをくすぐるファッショナブルな生地が揃いました。
最高級のオートクチュールブランドとして名高い【シャネル】から
インスピレーションを受けて作られた『Bonheur』コレクション。
ブランドの象徴でもあるシャネルジャケットにインスパイアされたツイード生地は、
遊び心がありつつもクラシカルなデザインが魅力的です。
今季発売になった他のツイード生地と比べても、ひときわ上品でエレガント。
部分使いでも存在感のある生地なので、椅子の張り地やクッションカバーにいかがでしょうか。
こちらとは対照的に、マニッシュな生地を集めた『Satorial』は
ダンディなお部屋を演出するのに最適です。
ロンドンでオーダーメイドの紳士服店が集まる「セヴィルロウ」。
背広の語源になったという説もあるこの場所をイメージしたコレクションには、
男性のスーツから着想を得た生地が揃います。
スーツでお馴染みのピンストライプやチェック、千鳥格子柄、ペイズリー柄がラインアップ。
どれもテーラーへの敬意を込めた、クラシカルなデザインで表現されています。
素材も高級感のある上質なものにこだわり、滑らかな手触りは、美しく仕立てられた男性服を思わせます。
ファッションのコーディネートのように、カーテンや椅子の張り地なども
組合せを楽しみながら選んでみてはいかがでしょうか。
突然ですが、夏休みの海外旅行の行き先にフランスのトゥールーズはいかがでしょうか。
トゥールーズはフランス南西部に位置するフランス第5の都市。
ヨーロッパの航空・宇宙開発の重要拠点として発展を続ける一方、
16世紀パステル(藍色の染料)で栄えた当時の、美しい歴史的建造物が数多く残る歴史遺産都市です。
建物の煉瓦の色から「バラ色の街」とも呼ばれているそうですよ。
「Portofino」 VP857-01
今回は、そんなトゥールーズを拠点とするブランド、ÉLITIS(エリティス)の2017年新作のご紹介です。
エリティスのデザインは、ハッとするような鮮やかなカラー展開と、
ファッションに用いる最新技術を取り入れた斬新なデザインで、見る人をワクワクさせる
アイディアに満ち溢れています。
ÉLITIS2017年春夏コレクション
「Cultivating materials “素材力を引き出す”」
今年のトレンドカラーはピンクとグリーン。
前回ご紹介したRUBELLI (ルベリ)のグリーン色のディスプレイに続き、
エリティスは鮮やかなローズピンクを基調にコーディネートしました。
右カーテン(フリンジ付):「Lin」 LI416-03 フリンジ:PAM2-81
左カーテン(ピンク):「Essaouira」 LI415-58
壁紙:「Cazoni Lontane」 VP852-02
奥に見えるSAHCO (サコ)ディスプレイのピンクと比べてみると、また異なった趣が印象的です。
(ルベリ・サコのディスプレイ紹介についてはコチラ)
中でも特に注目したいのがフリンジ「Stucco」シリーズ。
今期より新しく展開するフリンジを、カーテンとクッションのサイドトリムとして使用しました。
クッション(ベージュ): 「Lin」LI416-03/フリンジ PAM1-01
クッション(モスグリーン): 「Lin」LI416-83/フリンジ PAM2-01
クッション(ピンク): 「Solo」LI417-50/パイピング PAC1-01
小スツール(ネイビー): 座面「Marina」OD109-46 側面「Milazzo」OD112-46
大スツール(ベージュ): 座面「Marina」OD109-01 側面「Milazzo」OD111-01
展示してからというもの、お客様からのお問合せが最も多い商品のひとつです。
「Lin」コレクションより
職人たちが一点ずつ手作業で彩色し、Stucco=漆喰のナチュラルな風合いを表現したフリンジ。
自然素材のアイテムと合わせることで生地そのものの魅力を引き立て、新たな表情を加えることができます。
他にもツイード、リネンの刺繍地など南仏の初夏のさわやかな日差しを感じさせるような
ファブリックコレクションが発売されています。
「Tailor」 コレクションより 「Limoncello」コレクションより
フランスから逆輸入?侘び寂びモチーフな壁紙コレクション
続いて、毎回ユニークな素材とモチーフで多くの人を魅了する、エリティスの壁紙コレクションから。
左手より新作3点
「Nema」RM0672-03 「Bitibiti」RM673-03 「Koubalane」RM671-01
葦や楮、自然木の表皮といった自然の植物を素材として巧みにデザインに取り込み、
本物だからこそのテクスチャや一点もののような表情を創り出しています。
独創性に富んだデザイン、だけど、どこか懐かしさを感じませんでしょうか。
思えば日本の建築では、土壁のひび割れ防止に和紙や藁をまぜた「すさ壁」が古くから用いられ、
なじみのある壁装材のひとつでした。
石造りの建物が多い西欧からすると、新鮮な魅力あるデザインとして受け入れられたのかもしれませんね。
「Sorrente」 RM836-49
こちらはご覧のとおり唐傘をモチーフにしたグラフィックなデザイン。
近くで見るとコットンの下地にビニルの繊維で傘のシルエットを織り込んだ布壁紙であることが分かります。
「Parla con me」 VP853-03
こちらの壁紙は夕日が差し込む日本のお寺の障子から着想を得たそうです。
夕日に染まる組子がなんともドラマチックな1枚。
冒頭に上げた「Portofino」、こちらも新作壁紙のひとつです。
まるでアート作品のようですね。
しかし、今回の壁紙コレクションのほとんどは日本の法律上、壁紙としてお使いいただく事ができません。
(ご紹介した壁紙は全てF☆☆☆☆※不取得です。)
でもどうにかこの壁紙たちの魅力をお伝えしたい!
そこで立ち上がった大阪ショールームは、今回あるものを仕立てました。
そのあるものとは...?
詳しくは大阪ブログをご覧くださいね。
光の陰影、漆喰や木などのマテリアルの質感や空気感。
すべてのエレメントを溶け込ませたようなエリティスの作品を揃えてショールームでお待ちしています。
※F☆☆☆☆:ホルムアルデヒド放散量が日本の基準を超えず、内装制限対象にからない商品
カーテンをより美しく見せるのに効果的なバランス(上飾り)。
ショールームでは3つの異なるバランススタイルをディスプレイしています。
■ スワッグ&テールバランス
クラシックな雰囲気を高めたいときにおすすめのスタイルです。
上の半円形のところをスワッグ、両サイドの垂れ下がりをテールと言います。
スワッグの数やテールの長さによって印象が変わるため、窓の大きさや天井の高さに合わせて作ることが大切です。
ご検討されたい方は、ぜひお気軽にショールームスタッフまでご相談くださいね。
カーテンとバランスに使用したダマスク柄の「オペラ」。
バランスをつけることで重厚感がより際立っているように見えませんか。
トリムは目立ちすぎない程度に、上品な印象の「アリス」を合わせています。
お揃いのクッションもお作りできます。
■ ストレートバランス
一番シンプルなバランスの形です。
フラットでも美しく見える、グラデーションの「セーヌ」を使いました。
まるで生地に合わせて作ったかのように絶妙にマッチしているフリンジは、フランスのHOULES(ウレス)社のものです。
カーテンに合わせたブレードとタッセルも、
バランスと同じウレスの『PALLADIO』コレクションから選びました。
アールデコ調の幾何学的なデザインが目を引きます。
◾️ ギャザーバランス
たっぷりの生地でギャザーを寄せたフェミニンなバランス。
リネンの生地に合わせて、涼しげなビーズフリンジを合わせました。
William Morris(ウィリアム・モリス)の『PURE』コレクションでコーディネートしました。
共布のタッセルにもバランスと同じフリンジを付けるとこんなに可愛く仕上がります。
モリスの装飾的な美しいデザインはそのままに、ナチュラルな素材感と華やかな刺繍のデザインをお楽しみいただける『PURE』コレクション。
これからの季節、カーテンのかけかえにいかがでしょうか。
また、バランスによってカーテンの装飾性を高められるのを感じていただけましたでしょうか。
お洋服に合わせてアクセサリーやバッグを選ぶのと同じように、コーディネートを想像しながらトリムを選んでみるのも楽しいですよ。
こんなところにまで!
MANASでハンドプリントといえば、壁紙がまず頭に浮かぶのでしょうか?
今回ご紹介するハンドペイントされたのは、トリムなんです!
これは麻100%の素材でつくられた、フリンジやボーダー、コード。
総称してトリミングやトリムと呼ばれているものです。
これは2017年春、フランスのELITIS(エリティス)の新作。
麻素材100%の洗いざらしの生地「Stucco」と一緒に収録されています。
またこれがなんとも云えないニュアンスカラーの生地なのですが、それをさらにお洒落に仕上げるエッセンスとなるのがこのトリム達なのです。
5月、このトリムを使って名古屋ショールームはディスプレイしてみました。
フリンジを縦に3本並べてみました、いかがでしょう?
ボリューム感とハンドプリントされた表面の模様、
少し無造作にフリンジの房が崩れているほうが、また味わいがあっていいと思いませんか。
エリティスのカタログ写真では、さきほどの「Stucco」と合わせたクッションなどが紹介されています。
スタイリングもとても綺麗なので、よかったらエリティスのHPもチェックしてみて下さいね。