今日のテーマは壁と色です。
住宅の壁の仕上がりといえば、一般的には壁紙、木板張り、塗り壁などがありますよね。
そして最近のホテルやショップなどでは、モールディングで壁面装飾された壁を目にする機会が増えてきています。
例えばショールームの周辺でも、コーヒーショップやブーランジェリー、洋菓子店の外観などにも使われていて、まるでパリの街にありそうな店構えでお洒落です。
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↑写真は海外のホテル(ORAC施工事例写真より)
さてモールディングの壁面装飾といえば、名古屋ショールームのこちらも塗り壁+ペイントしたモールディングを壁面に配置したデザインがご覧いただけます。
![](https://blog.manas.co.jp/wp-content/uploads/2019/12/7c186e1db31f31472aecc21d14bdd7c5.jpg)
この時ペインティングに使用したのが英国のペイントブランド「FARROW&BALL」(以下F&B)の塗料です。多彩な色展開とニュアンスカラーが充実しているので、色見本をみているだけでもワクワク心が躍ります。
![](https://blog.manas.co.jp/wp-content/uploads/2019/12/IMG_1360-1.jpg)
そういったご縁もあり、先日、「F&B」を取り扱うCOLORWORKSさんと一緒に「カラーと壁面装飾を考えるセミナー」をプロの方対象に開催いたしました。
セミナーではF&Bが提案する6つのニュートラルカラーを基調に、最近人気の高まっている壁紙と塗り壁を組み合わせたインテリアをイメージして、おすすめコーディネーションをご紹介していきました。
例えば一般的な住宅のほとんどの部分にみられる白系の壁をご想像してみてください。
定番の白系(白っぽい色)といっても、よく見てみると赤味を帯びていたり、ほんのり緑系、黄系などベースの色味があり実は純粋な白ではないことのほうが多くありませんか?そのニュアンスの違いが空間をまったく別の印象にしてしまうくらいニュートラルカラーを選択することには大切な役割があります。
そこで、今回はセミナーの時にご提案した壁紙とカラーの色合わせのレシピを特別にご紹介したいと思います。(ご紹介する組み合わせはあくまでひとつの参考例として捉えてくださいね)
*レシピ① Seasons by May 216685(典型的なクラッシック調の柄)![](https://blog.manas.co.jp/wp-content/uploads/2019/12/IMG_1435.jpg)
壁紙のベース色分析:ゴールド系マスタード色
おすすめの色合わせはイエローベースのニュートラルカラー
F&Bカラー:New White 59(アクセントにはくすんだブラック色→Off‐Black 57)
↓こちらは壁紙のカタログに掲載されている写真です。![](https://blog.manas.co.jp/wp-content/uploads/2019/12/WM_ARCHIVE_VMorris_Melsetter_2019_116.jpg)
*レシピ② Les Cerisiers Sauvages TP289-03(和風モダン、ジャパネスク柄)
![](https://blog.manas.co.jp/wp-content/uploads/2019/12/IMG_1430.jpg)
壁紙のベース色分析:グリーン色
おすすめの色合わせはグリーン系のニュートラルカラー(すっきりとした白)
F&Bカラー:Slipper Satin 2004(アクセントには日本からインスピレーションをうけたBancha 298、これは番茶では!?)
![](https://blog.manas.co.jp/wp-content/uploads/2019/12/EL_Soleil_levant_TP_289_03_ELI_0571.jpg)
*レシピ③ Contemporary PRI208(モダンでクールなテイスト)
![](https://blog.manas.co.jp/wp-content/uploads/2019/12/IMG_1429.jpg)
壁紙のベース色分析:シルバー×ブラックのベースにカッパー色系の暖色がアクセント
おすすめの色合わせはクールなニュートラルカラー
F&Bカラー:Blackened 2011(アクセントには黒に近いパープル色→Paean Black 294)
![](https://blog.manas.co.jp/wp-content/uploads/2019/12/KM_PRISMA_PICTPRI208-SOC103.jpg)
アクセントの色は、例えば幅木や廻り縁などのモールディングの色に取り入れてみたり、レシピ①のように暖炉や奥まった壁などのポイントに取り入れても良いですよね。またはクッションや家具などの色の参考にしてみてくださいね。
色の繋がりやコントラストと共に、こうした素材感の融合がよりお部屋を有機的で豊かなものにしてくれます。
心地のよい空間には、必ずあなたにぴったりな色合わせのお手本が潜んでいるはずです。
日常の何気ない白い壁も、少しだけ意識してみると発見があるかもしれませんよ。
東京ショールームから、今年最後にご紹介するのは
Morris & Co.(ウィリアム・モリス)の新作『ROUEN VELVETS』と、
イギリスのブランドkirkby design(カークビー・デザイン)が発表した『UNDERGROUND Ⅱ』。
共にベルベットを使用した新作コレクションをご紹介します。
まずは先月の東京や大阪のブログでもご紹介した、
モリス待望のベルベットコレクション『ROUEN VELVETS』。
東京ショールームではクリスマスのエントランスディスプレイに使用しました。
![](https://blog.manas.co.jp/wp-content/uploads/2019/12/RFotor_157598217776095-500x500.jpg)
モリスの代表作の一つである「Fruit」と、
Pure Morris(ピュアモリス)コレクションでも人気を博したデザイン、
「Honeysuckle & Tulip Velvet」のブルーグリーンを基調に、
インド織物のパターンをフロックのような金糸で織りあげた
「Indian Flock Velvet」のフレスコレッドを差し色に加えた
クリスマスカラーのカーテンをご用意。
![](https://blog.manas.co.jp/wp-content/uploads/2019/12/RFotor_157598203401566-500x500.jpg)
「Fruit Velvet」の裏地にはMANAS-TEXよりベガを採用し、
「Indian Flock Velvet」の色を引き込みます。
フリンジには同じくMANAS-TEX「カルテットフリンジ」から
色なじみの良いオリーブをセレクト。
合わせるHOULÉS(ウレス)のタッセルから、
PORTA ROMANAのテーブルランプ「Dumpling Lamp」への視線を流れを意識した
コーディネートに仕上げました。
展示期間は年内最終営業日となる12月27日まで。
残り少ない展示期間ですが、ぜひベルベットならではの
奥行きのある色使いを間近でご覧ください。
![](https://blog.manas.co.jp/wp-content/uploads/2019/12/KD_I00009K1-500x398.jpg)
さて次にご紹介するのは2013年に発売し
世界的に大ヒットしたカークビー・デザイン『UNDERGROUND』の
第二弾となるコレクション、『UNDERGROUND Ⅱ』です。
今作はロンドン交通局とのコラボレーションによって生まれたもの。
1930年代から2000年代にかけて地下鉄や、ロンドンのシンボル的な二階建てバスの
座席や内装に使用されていたアーカイブデザインを再現したファブリックが揃います。
『UNDERGROUND Ⅱ』本国での発売時には、
本物の車両を使って行われたインスタレーションが行われました。
その画像がこちら!
![](https://blog.manas.co.jp/wp-content/uploads/2019/12/KD5-500x272.jpg)
全ての座席に使用されているのは勿論、カーテンから床材、更にはつり革まで
『UNDERGROUND Ⅱ』を使うという気合いの入れよう!
ピンクとミストグリーン、ピーコックで統一されたレトロポップな車内は、
まるでジャック・タチ映画の世界に入り込んだかのようです。
![](https://blog.manas.co.jp/wp-content/uploads/2019/12/KD3-500x394.jpg)
6年前の第一弾では、ヴィヴィッドカラーをアクセントにした印象が強かった
コレクションですが、今作で用いられるのは暖かみのあるペールトーンが主役です。
それぞれの幾何学デザインに合わせ、カットベルベットやモケットなどテクスチャを変え、
手触りまでも考え抜かれた生地は、椅子張りやクッションなどに最適です。
モリスの『ROUEN VELVETS』の滑らかなベルベットとは
また一味違った風合いが楽しめることでしょう。
![](https://blog.manas.co.jp/wp-content/uploads/2019/12/KD6-500x394.jpg)
トレンドである60年代を彷彿とさせるレトロデザインに、
ロンドン交通のグラフィカルなパターンが合致し、絶妙な配色のニュートラルカラーが
加えられることで、見事に「現在」を感じさせるデザインに仕上がりました。
懐かしいけど新しい。
来年に2度目の東京オリンピックを控える 私たち日本人にもどこかフィットしそうな感覚ですね。
さて、来年はどのような年になるのでしょうか。
皆さまにとって、かけがえのない一年になりますよう心からお祈り申し上げます。
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東京ショールーム 年末年始営業時間のお知らせ
12月27日(金) ~16:00 クローズ
12月28日(土)~1月5日(日) 年末年始休業
1月6日(月) 通常営業
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⇒『UNDERGROUND』第一弾コレクションのブログはコチラ
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