MANAS TRADING

SILK STORY

先日JIM THOMPSON(ジム トンプソン)の新作紹介と2014年トレンドセミナーを開催いたしました。 JIM THOMPSONからは、セールス&マーケティングマネージャーのササヤ・ブルーナ女史が来日し プレゼンテーションを行いました。 ブランドの歴史やタイシルクのお話もしていただき、お客様にも好評でした。 JIM THOMPSONと言えば、タイに行かれたことのある方はよくご存知かと思いますが 今やタイを代表するシルクブランドです。 その歴史は今から約70年前、1人のアメリカ人によって始まりました。 ブランドの創設者であるジム・トンプソン。 1906年にアメリカで生まれ、建築家の道を歩んでいましたが 戦争で軍隊に入隊し、OSSという今のCIAの前身である組織に転属となりました。 終戦直前バンコクに潜入するところでしたが、終戦したので除隊し、 民間人としてバンコクでオリエンタルホテルの復興に携わりました。 そこでタイシルクとの運命的な出会いを果たします。 当時素晴らしい伝統技術を持ちながらも衰退していたシルク産業を復興するため、タイでの永住を決意します。 職人の手織りによる質の高いタイシルクは、工夫すれば欧米のハイ・マーケットでもヒットすると確信した ジム・トンプソンは、海外のマーケットに向けたシルク作りに取りかかります。 野菜染めが主流で淡い色しかなかったタイシルクに、ヨーロッパの最新の染の技術を持ち込み 鮮やかな発色と多彩な色バリエーションを可能にしました。 そして出来上がった新しいタイシルクをニューヨークに売り込みに行くと、 見事ファッション雑誌『VOGUE(ヴォーグ)』の編集長の目にとまり、オートクチュールのドレスに使われ表紙を飾ったり、ブロードウェイミュージカル『王様と私』の舞台衣装として採用されたりと、一躍世界にタイシルクの名を広めることに成功しました。 1948年 には本格的にタイシルク商会を設立し、順調に業績を伸ばしていったのですが、61歳のイースター休暇中、彼はマレーシアの高原で突然失踪してしまいます。このことは世界中でニュースになりましたが、現在も真相は明らかにされていません。 突然行方不明になってしまったジム・トンプソンですが、 彼の意志を受け継いだ大勢のスタッフたちによって、今もタイシルクは作り続けられ 世界中にファンを持つブランドへと成長しました。 現在はシルクにとどまらず、タイの伝統的なデザインを生かしたプリントやジャガード織の生地、 さらには手織りのタイシルクのような質感を表現した壁紙も作られています。 今回の新作には、既に生地で発売されている人気のデザインを壁紙におこしたものも発表されました。 手織りのイカットがオリジナルの「Illusion」。 左はベルベット、右はシルクの織り生地です。 壁紙にしたのがこちら。 インパクトのあるデザインですが、エスニック柄をモノトーンでまとめ、 ビビットカラーをアクセントにすればとてもモダンな雰囲気になります。 他にも、JIM THOMPSONのカジュアルライン『No.9 THOMPSON』コレクションからは マルチカラーが素敵なこちらの「Hexastripe」の生地が… 壁紙として新たに登場しました! 色は少し明るめのパステル調ですので、写真のように麻素材のファブリックと組み合わせた 涼しげなコーディネートがオススメです。 他にもタイならではのエスニックなデザインや、天然素材の風合いが楽しめるアイテムが沢山ございます。 名古屋スタッフブログでも、今期の代表的なコレクション「TEMPLE OF DAWN」をご紹介しておりますのでぜひご覧ください♪ JIM THOMPSONに興味を持たれた方は、ぜひお気軽にショールームにお越しください。 皆様のご来場をお待ちしております。