名古屋ショールームの近くの美術館では「印象派」にちなんだ絵画展が現在開催しているため、
いたるところで絵画展のポスターが目に留まります。
印象派は19世紀後半にフランスで起きた芸術運動。睡蓮などの絵で知られているクロード・モネなども有名ですよね。
さて、ところ変わって東京では、私達MANASにとって縁のある興味深い美術展が開催されているとのことで、早速出かけて参りました。
「ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢」
東京六本木にある森アーツセンターギャラリーで4月6日まで開催されております。
そう、ここは六本木ヒルズ 森タワー52階。春休みに観光気分でお出掛けできるロケーションです。
「ラファエル前派」?
今まであまり聞き慣れない響きかもしれませんが、スタッフなりにいろいろと調べてみたところ、フランスの印象派からさかのぼること20数年前にイギリスの美術学校の生徒3名が中心になって結成された「ラファエル前派(兄弟団)」によるムーブメントのことのようです。(詳しくはWEBのほうでご確認くださいませ。)
革命は長い美術史からみればとても短い期間でしたが、その中で数々の名作が生み出され今回それらが展示されております。
では、どこにMANASとの縁があるのかですよね…
実は、この絵画展の作品の中に、あの
ウイリアム・モリスが描いた唯一の油絵といわれている絵画が展示されているのです。
そして、モリス商会を語るときには必ず登場してくる、ロセッティやバーン=ジョーンズの作品も。
そうなのです。ラファエル前派はウィリアム・モリスと深くつながっているのです。
冒頭のパンフレットの女性は、モリスの妻であったジェーン・バーデン。
モリスの絵にはもちろんですが、会場にあるロセッティの作品にもモデルとして何度か登場しております。
ラファエル前派の中心人物のロセッティは、モリスと親友のバーン=ジョーンズの絵画の師匠であり、モリス・マーシャル・フォークナー商会の設立メンバーとなり、妻ジェーンとトライアングルの関係を続けていくことに…
MANAS流に愉しむのであれば、是非作品の背景にもご注目頂きたいと思います。
ショールームでご覧いただいているモリスの壁紙に通ずる壁紙のデザインが背景に描かれています。当時の時代のトレンドをこれらの絵画を通して感じられるのも面白いと思いませんか。
そしてラファエル前派が解散した後、時代は唯美主義運動に移っていきます。
この先は、丸の内にある三菱一号館美術館で開催中の「ザ・ ビューティフル」展でお楽しみ頂けます。
その内容は今後
大阪ショールームブログからお届けいたします。
最後に、おまけのショットを
会場となった六本木ヒルズの屋上から一望した東京の景色。
そして東京に向かう新幹線の車窓から撮影した世界遺産、富士山です。
*「ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢」
会期 ~4月6日(日) 会期中無休
森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ 森タワー52階)
東京都港区六本木6-10-1 森タワー52F
展覧会WEB :
http://prb2014.jp/
詳細情報はWEBでご確認下さいませ