モリス新コレクション『QUEEN SQUARE』
先日、大阪ショールームのブログでご紹介しましたように、今シーズンのウィリアム・モリスは、英国の著名な建築家でありインテリアデザイナーでもある、ベン・ペントリース氏とのコラボレートコレクションです。
今回のコレクション名『QUEEN SQUARE』は、ロンドンに実在する区画の名前で、かつてモリス商会の工場やショールームがあった場所であるのと同時に、ベン自身の家がある場所でもあるという偶然の一致に因んで名づけられました。 彼にとってのモリスデザインは、10代の頃からの興味の対象であり、懐かしい思い出とともにあると言います。その思い入れの深さは、自身のプロジェクトのほとんどに、モリスのデザインを取り入れているというほど。 そんな彼にMorris&Co.から、モリスのオリジナルデザインのセレクションの「リ・カラー」という、打って付けの依頼が舞い込んだというわけです。 東京ショールームでは、現在エントランスに展示しております! ご覧ください!このカラーリング。ベンの遊び心のある美学が余すところなく反映されています。 キーカラーはオリーブ、ターコイズ、トマトスープカラー。お馴染みのモリスのデザインが70年代を彷彿とさせるカラーで雰囲気も一新。レトロモダンな家具に合わせてみても!
日本の美術工芸の影響を受け「菊」をモチーフにデザインされた『Chrysanthemum』は、ターコイズとコーラルの個性豊かな色調に。存在感のあるフリンジを選び、カーテン上部と裏地にターコイズの無地を合わせて、よりプリント柄が引き立つスタイルに。セブンチェアには円形のシートクッションを。 直径35cmサイズに切り取ってみても十分華やかな印象に。
写真右側の『Daffodil』は、何年も生産されていなかった柄を今回のリ・カラーで再度紹介。ここに描かれている「Daffodil(水仙)」は英国において春の訪れを告げる花、日本で言う「桜」のような存在なのだそうです。縁には『マナテックス』の『ミリーポンポン』をあしらい、裏地は同じく 『マナテックス』の『コローレ』より水仙の花に合わせたイエローを選んでいます。そして、壁紙の『Willow Bough』はベン自身のお気に入りのデザインのひとつ。川辺の散歩道、風に揺れる「柳」を表現したデザインが、彼のリ・カラーにより枝をめぐらせる森の木々のようにも見えてきませんか?
今までのモリスデザインのイメージとは角度を変えた解釈で、幅広いインテリアスタイルに取り入れていただけるのではないでしょうか。 また、こちらのような色彩豊かなデザインも、すっきりとした『Sanderson』のストライプ柄と貼り分けて抜け感を演出。切り替え部分には弊社取り扱いブランド、ベルギーの『ORAC』のモールディングを使用しています。** ご紹介 **
現在東京ショールームでは、ベン・ペントリース氏が、かつてモリス一家が暮らしたケルムスコット・マナーを訪れた際に記したブログに基づき、その旅の軌跡を再現したムービーを上映しています。 いつか行ってみたい場所リストに追加したくなるような、英国の美しい自然の中をドライブし、モリスの暮らしの痕跡を感じる旅の気分を味わっていただける映像、ご来場の際はぜひご覧になってみてください。 また自由に旅行を楽しむことが叶う日を心待ちに…