New!!『No.9 THOMPSON』ディスプレイ
さて、今回はタイシルクで世界に知られるJIM THOMPSON(ジムトンプソン)のカジュアルライン、No.9 THOMPSON(ナンバーナイントンプソン)をご紹介します。
「No.9」と名付けれられた由来は、バンコクにある本店の住所が9番地であることから。英国のデザイナー、リチャード・スミスによるエスニックミックスな世界を、カジュアルかつエレガントに展開するファブリックや壁紙が揃います。
また、アウトドアでもお使いいただける耐光性を兼ね備えたファブリックも豊富で、タイの強い日差しのもとに映えるような、鮮やかなカラーが魅力です。
ここで、クリエイティブディレクターのリチャード・スミスについてご紹介しましょう。
Richard Smith
スケッチ画やペインティングを得意とし、古くからのファブリックデザインからインスピレーションを受けることもしばしば。イギリス南部、サセックスの海沿いにあるスタジオで、彼自身による手書きのアートワークから生み出されたデザインは、タイのジムトンプソンの工場で、彼自身の監修のもと職人たちの協力を得て生産されています。彼の東洋文化への興味がスパイスとなり、タイの伝統にフレッシュな感性が溶け合った、魅力的なデザインを送り続けています。
新作の前にまずご紹介しておきたいのは、前回のコレクションで大変人気を博した『Monkey Business』です。
20世紀前半の古いサーカスのプログラムやポスターからインスピレーションを受け、サーカスの活き活きとした様子をヴィンテージ感のあるカラーで描いたファブリック。
どこか優雅な佇まいが感じられるのは、シマウマ、ゾウ、ラクダ、キリンのモチーフがフランスのブロケードに見られるような古典的なパターンの中に描き込まれているからでしょうか。よく見るといたずら好きのサルの一団が紛れ込んでいます。
☆『Monkey Business』については、東京ショールームのInstagramでもご紹介しています。ぜひこちらもチェックしてみてください。
さて!
このMonkey Businessの人気に続き、ショールームではまたも好評の新作コレクション『JUBILEE』のディスプレイをご紹介しましょう。
JUBILEEとは、記念祭、祝祭を意味します。自然そのものだけでなく、自然の中で外に出ることの喜びを讃えたデザインがプリントと刺繍で表現された、全7柄のコレクションです。
画像右の生地、Persimmon (N9012315003)は、その名の通りつるに掛かった「柿」がモチーフ。コットンリネン地に、毛糸を使って刺繍する「クルーエル刺繍」で表現されています。鈴なりの柿の木の下から、大空を見上げた時のシルエットのようですね。縁には同ブランドのトリム、Meander(N9031021002)をあしらい、間仕切りカーテンに仕上げました。
カラーは先にご紹介したDeep Oceanの他、Khaki、Coralの3色展開です。
そして、この間仕切りカーテンの裏面は、Confetti(N9012316003)。紙吹雪がゆらゆらと舞い降りる筋道を描いた、ゆらぎのあるラインが印象的なデザインです。
ヘリンボーンのベース生地と、刺繍の柔らかな光沢のコントラストが美しく、様々なイメージに合わせることが出来ます。例えば、こちらのように縁取りに同ブランドのトリム、Latticework(N9031020002)を合わせればトラディショナルな雰囲気に。
色違いのCharcoalに、ダークカラーのシアー(画像左:WIND/Crystal 4)を合わせると、全くイメージが変わってマニッシュな雰囲気に。
他にCopperとEcruがあり、全4色の展開です。
さらに、プリント生地のラインナップをご紹介しましょう。
こちらは、Ninfea Mania(N9012313003)。
池の中の様々な生き物からインスピレーションを受けたリチャードが、中でも特に密集するスイレンとそのユニークな葉の形に夢中になったことから、スイレン・マニアという意味にあたるこの名前を付けたとのこと。彼がペインティングした筆のタッチが生き生きと見てとれるプリントです。
続いて左側の画像は、Chiquita(N9012312)。 陽気なブラジルの友人から名前を借りたという、リネンプリント。図案化されたパイナップルが絡み合った形は、ペイズリー柄を思い起こさせます。クラシカルな雰囲気の中にも No.9 らしい”ひねり”が効いていますね。
そして右側の画像は、Song Bird(N9012311)。
鳥と花と葉が優しいスタイルで描かれたデザイン。自然界にあるのと同じように、羽と翼の模様がカモフラー ジュとして生かされ、形、色、モチーフのミックスという遊び心にあふれたファブリックです。
最後に、幾何学パターンの2アイテムをご紹介します。
画像上段のBunting(N9012314005)は、小さな三角形の重なりが互い違いに配され、全体で見ると幅広いストライプの模様を成しています。シャリ感のあるコットン地にプリントされたその模様は、Bunting=「旗」の名前の通り、お祝いの横断幕を連想させます。
画像下段のPannier(N9012317001)は、ピクニックバスケットの網目模様がモチーフ。美しいリネン地に、ハンドブロックプリントならではの特徴が素朴なタッチで表現されています。
ご紹介してきたJUBILEEコレクションの7柄の中での、カーテン、クッション、椅子張地といったコーディネートはもちろんのこと、これまでに発売しているNo. 9 THOMPSONのファブリックとの相性もよく、幅広くコーディネーションを楽しんでいただけるコレクションです。
今年イギリスはエリザベス女王在位70周年「プラチナジュビリー」を祝う年です。イギリス人のリチャードが、コレクションのネーミングにこちらを意識したことは大いに考えられるでしょう。華やかなお祝いムード溢れる、イギリスと東洋の伝統の融合を感じられるファブリックで、お部屋の中にも春の訪れを表現してみてはいかがですか?
☆『JUBILEE』コレクションについては、東京ショールームのInstagramでもご紹介しています。ぜひこちらも合わせてチェックしてみてください。