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New!!『JIM THOMPSON』ディスプレイ-TONY DUQUETTEの世界へようこそ!-

気持ちの良い秋晴れが続き、気づけば日暮れがずいぶん早くなりましたね。街のイルミネーションが輝きだすのもそろそろでしょうか。


さて今回は、タイのシルクブランドとして有名な『JIM THOMPSON(ジム・トンプソン)』による、東京ショールームのエントランスディスプレイをご紹介いたします。

今回のコレクション『DUQUETTE’S DAWNRIDGE』は、タイシルクの復興と、ハリウッドへの衣装提供で高い評価を得たジム・トンプソンと同時代に活躍し、友人でもあった、第二次世界大戦後のアメリカを代表するデザイナーのひとり、トニー・デュケットとの独占契約により実現した、アーカイブデザインを含む、ファブリック・トリム・壁紙からなるもの。

デュケットの思想を具現化した、ビバリーヒルズの美しい邸宅「ドーンリッジ」の装飾品から得たインスピレーションと、彼のお気に入りのモチーフが、まばゆい”錬金術”によって、現代に甦ります。

ここで、コレクションのインスピレーションの源である「トニー・デュケット」と「ドーンリッジ」について少しご紹介したいと思います。



TONY DUQUETTE(1914-1999)
アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス出身。20世紀アメリカのデザインアイコンであり、華やかなインテリア、映画や舞台のセット、家具、ファインジュエリー、またコスチュームでは受賞歴のあるクリエイター。デュケットは、言わば錬金術師として自然素材や日用品を組み合わせて大きな美と喜びをもたらすデザインマジックを作り上げました。

 


DAWNRIDGE
1949年、トニー・デュケットが妻エリザベスへの結婚祝いに建てたビバリーヒルズの伝説的な邸宅。デュケットは、自身の創造的ビジョンを最も完全に実現させ、ドーンリッジは、アメリカで最も写真撮影された邸宅の一つとなりました。夫妻は、夢の家に彼らの 創造性を惜しみなく注ぎ込み、50 年の歳月をかけて、建物を増築し、庭園やパビリオンを設け、アンティークやデュケット自身の一点物の作品で室内を華麗に装飾しました。ドーンリッジは幻想的な空間に生まれ変わっていったのです。

それでは、ディスプレイのアイテムをご紹介いたしましょう。


まずはじめに、一際鮮やかで目を引く中央のカーテンは、Sortelegium JT013850002です。
ソルテレギウムとはラテン語で「魅惑」を意味し、カリフォルニア州マリブにある、彼の100エーカーに及ぶ牧場の名前。そこはデュケット自身の作品で埋め尽くした「 好奇心の棚 」のようなイメージで作り上げた場所でした。人物とそれを囲む空想的な竹の骨組みは、彼の邸宅に飾られていた張り子 、サンゴ、オブジェの数々からインスピレーションを得たものです。このエレガントなコットンプリントは、デュケットのこれらの作品と同様に、使う人のオリジナリティや創造性を刺激することを意図しています。



右側の画像でご覧いただける裏地は、Gemstone JT013325004
デュケットお気に入りの「マラカイト」パターンで、ドーンリッジの中でも繰り返し表現されています。彼のビジネスパートナーであるハットン・ウィルキンソンが、デュケットのオリジナルハンドペイントの生地を見つけ、それを基に豊かな色彩で忠実に再現されました。

このように、無双仕立てで裏地を付け、フラットスタイルにすれば、タペストリーのような間仕切りとして印象的なデザインを楽しむことができますね。
またこちらのグリーンのマラカイトパターンの生地は、今回のコレクションのサンプルブックの装丁にも使用されています。


続いてこちらのカーテンは、Vintage Damask JT013848003
デュケットは、そのキャリアを通じて、美しいアンティークシルクダマスク生地を使用することで知られていました。 1951年、ルーヴル美術館のマルサン・パビリオンでの前代未聞の個展の際、彼はパリの蚤の市で見つけた、使い込まれて少し色褪せ、時にはみすぼらしくもあるシャビーな赤いシルクダマスクで、何メートルにも及ぶ壁一面を覆ったのです。
Vintage Damaskは、デュケットが昔、アンティークシルクを購入する際に求めていた品質をそのまま受け継いでいます。このクラシックなイタリア製ダマスク柄は、上質なシルクの経糸サテンと、風合いのある緯糸で織られており、光を受けるとメタリックゴールドやシルバーのように繊細に輝きます。


続いてこちらのカーテンは、Marsan Embroidery JT013849001
このパターンは、ルーヴル美術館に展示され、現在はドーンリッジ のバルコニーに飾られている彼のキャビネット(右の画像)から転用されたものです。もともとオリジナルのキャビネットは、18 世紀のフランスの刺繍がガラスの裏側に施されており、デュケットはそれを 裏側からペイントして扉、側面、蛇腹の前面を作りました。

キャビネットに施された刺繍の優美な蔓の模様はリネン混のベース地に、シルキー、マット、ツイストするメタリック糸をミックスしてステッチしています。2色展開となる、ナチュラルな亜麻色(JT013849001)とソフトなブラッシュピンク(JT013849002)の色調は、アップデートされながらも臆することなく可愛らしい印象を与え、床までの丈の長いカーテンに最適です。


そして、スツールの座面は、Honeycomb JT013852011
デュケットはマリブの牧場でミツバチを飼い、毎年クリスマスには養蜂場で採れたハチミツを青と白のチャイニーズポットに詰めて友人にプレゼントしていたそうです。お互いの自邸へ招き合いもてなし合う仲だったという、ジム・トンプソンも、もしかしたらプレゼントされていたのでは?
このカラーバリエーション豊富な椅子張り生地は、六角形の古典的なハニカムパターンを洗練されたサテン織りで表現し、縁取りのラインで対照的なアクセントカラーを添えています。タイムレスな外観と深みのある色調は、トラディショナルからモダンまでスタイルを問わず美しくマッチします。

側面は、Gattopardo JT013842002
「ガットパルド」という名前は、デュケットが大好きなルキノ・ヴィスコンティの映画「エル・ガットパルド (邦題:山猫 」(イタリア語で「ヒョウ」)に由来しています。デュケットは、師匠であるエルシー・デ・ウルフからヒョウ柄への愛情を受け継ぎ、発展させたのですが、彼らが取り組んでいたプロジェクトにヒョウ柄の生地を提案したとき、デ・ウルフは「ヒョウ柄を開発したのは私よ!」と叫んだそうです。 このコットン混のジャカード織りは、ヴィンテージのクチュール生地をイメージしたもので、リッチなブラウンとゴールド、シルバーグレーを混ぜたブラックなど、クラシックでナチュラルな色合いに変えられています。

縁取りを飾るのは、Duquette Valancia Border JT030056005
スカラップエッジのバランスデザインを、リネンの縁に刺繍を施して表現したもので、ドレープ、椅子、ソファのスカート、または本棚の縁のトリミングとして使用するために少し小さめのスケールにしています。
デュケットは、パリの彼の家である「ポーセリン・パビリオン」の応接室のいたるところに古典的なバランスを使用しており、このパターンもまた様々な表現方法で彼の作品に繰り返し登場します。


こちらのクッションの表地は、Duquetterie JT013381001
デュケットのアーカイブにある、1941年に師匠のエルシー・デ・ウルフ※のためにデザインした有名な「エルシー・デ・ウルフ・キャビネット」のドアパネルモチーフをもとにデザインしたアイテム。
このドアパネルは象徴的な彫刻を施した石膏でできており、鏡合せになった「トニー・デュケット・フォリアージュ」と呼ばれる模様が対になって繰り返されています。また、ブラッカムーア(アフリカ大陸の地中海沿岸に住む黒人の男女像)の座像と立像はデ・ウルフの好んだもので、こちらもまたデュケットのデザインの中には度々登場するものです。

※レディ・メンドルとしても知られているエルシー・デ・ウルフ(1865-1950)。ニューヨーカー、女優、インテリアデザイナーであり、イギリス人外交官、チャールズ・メンドル卿の妻。

裏地は、Parnassus JT013777005、マチの部分にはWoven Diamonds Tape JT030049003をあしらいました。


もう1種のクッションは、Malachite Weave JT013847002
先にご紹介したGemstone JT013325がコットン地に「プリント」で表現しているのに対し、こちらはクラシックな渦巻き模様を上質なイタリア製コットンブレンドの「織り」で表現しており、椅子張りにもカーテンにも美しくお使いいただけます。カラーは宝石からインスピレーションを得たもので、もちろん深いマラカイトグリーンのカラーもございます。


最後に壁紙をご紹介しましょう。
上段はMalachite JT021066003
マラカイトは半貴石の中で、彼の一番のお気に入りでした。彼はいつも「グリーンはニュートラルカラー」と言い、「マラカイトは私のフェティッシュストーン(守り石)」とよく公言していました。 彼は作品の中で、マラカイトの模様を床、カーペット、カーテン、布張り、そして椅子やテーブル、あらゆる形や大きさの写真や鏡のフレームに象嵌として使用しました。

この新しい壁紙は、マラカイトの古典的な渦巻き模様を、リアルで自然なディテールと華やかな光沢仕上げで再現しています。エメラルドグリーンのマラカイトのほか、ラピスラズリ、ローズクォーツ、トラバーチンなど、宝石や鉱物の色調を取り入れたパレットが用意されています。

下段はベルギーのKHRÔMAの、Hoshi KIM603、2種の壁紙を分かつモールディングは、ベルギーのORAC社PX103。ローズウッドのカラーに塗装しました。


今回のコレクション『DUQUETTE’S DAWNRIDGE』いかがでしたでしょうか。
エキゾチックでシアトリカル。グラマラスであり幻想的。一言では例え尽くせない唯一無二の世界観は、今日でも色褪せず、圧倒的なパワーを放ちます。これからのパーティーシーズンに向け、デュケットの華やかな作品でお部屋をデコレーションしてみてはいかがでしょうか。

☆東京ショールームのInstagramアカウントでもご紹介しています。
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