タイ、バンコクを代表する寺院の一つ、「TEMPLE OF DAWN」。
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写真提供:タイ国政府観光庁)
チャオプラヤー川沿いにそびえたつ寺院は、観光ブックや現地では「ワット・アルン」の名前で親しまれており、日本では三島由紀夫の小説『暁の寺』の舞台としても知られています。
2014年春、タイの
JIM THOMPSON(ジム・トンプソン)から届いたNEWコレクション、これが
「TEMPLE OF DAWN」。
今期のジム・トンプソンの代表的なこのコレクションは、その名前の通り、朝日を浴び川面に映るきらめく仏塔、「暁の寺」にインスピレーションを受けたものなのです。
日本での発売前から、海外では既に話題となりスタッフ達も注目していたこのコレクションを今回はご紹介したいと思います。
Arun
エキゾチックな風景柄。ヨーロッパのトワレ柄とはまたひと味ちがう趣があります。
アジアならではの緑青などの色使いとバティック風プリントの影響でしょうか。
寺院の壁画からとられた熱帯植物の森の中を動物達が駆け回る様子が描かれたこの風景こそ、仏教の宇宙観を表しているそうです。
この柄を見てなんだか日本的な「何か」が浮かびませんか?
スタッフのファーストインプレッションは、京都の高山寺で有名な「鳥獣戯画」でした。
ということは…!
このデザインならば日本の和室にも自然に溶け込んでくれるのではないでしょうか。
Arunは生地だけでなく幅広サイズの壁紙もございます。モダンなインテリア空間の中で、壁紙を襖にご使用いただくのも粋で素敵だと思います。
現在の名古屋ショールームのディスプレイです。
左からNivet、Arun、Prasi。
「
Nivet」は降り始めのモンスーンの雨が水たまりに描く雨粒の跡を表現。
シルクコットン地の上に宝石のように雨粒がちりばめられています。
なんだか雨音までもが聞こえてきそうです。
この生地にはエレガントな王室のタイ寺院の名前がつけられています。
「
Prasi」。信者たちによって供えられる長いチェーン状の花輪たちに彩られた、バンコクでもっとも華やかなヒンドゥー教の混じった寺院にちなんで名づけられました。
ジム・トンプソンならではの手織りシルクの美しいグラデーションストライプ。
特にディスプレイに使用したこの色は、寺院の屋根の色をイメージしているのだそうです。
タイシルクで世界的に知られるジム・トンプソン。
アメリカ人の彼がなぜタイでシルクの会社を立ち上げていったのか。
その理由は大阪スタッフブログの「SILK STORY」で解き明かされています。
是非、こちらも併せてご覧下さいませ。
※ワット・アルンの写真につきましては、無断転載・複写・複製はご遠慮願います。