Morris Infomation 3 ~ Flower Power ~
10月7日、代官山ヒルサイドテラスで
「WILLIAM MORRIS & FLOWER POWER」と題したセミナーを
開催いたしました。
プレゼンターは先日のブログでもご紹介いたしました
「モリス商会 装飾における革命」の著者、マイケル・パリー氏です。
とても素敵な英国紳士です♪
今回は「FLOWER POWER」ということで植物をテーマに
モリスのデザインが生まれた背景などを紹介されました。
モリスが少年時代を過ごしたウッドフォードホールです。
ジョージ王朝様式の大邸宅です。
20万㎡の大庭園があり、この庭はエピングの森につながっていたそうです。
子供の頃、モリスは甲冑を着けて子馬に乗り
この森でよく遊んでいたそうです。
モリスのデザインの源泉は「自然と森」。
大自然に囲まれて過ごした少年時代の記憶が深くきざまれ
後のデザインにも影響しているように思います。
モリスがデザインした初期の壁紙のデザイン、トレリスです。
レッドハウスのバラ園と格子からひらめきを得たデザイン。
鳥は親友のエドワード・バーン・ジョーンズが描きました。
モリスは鳥の絵が苦手だったそうです。
可憐な花、デイジー。
モリスにとって重要なデザインの一つです。
刺繍、タイル、壁紙と様々な商品のデザインとなりました。
他にもチューリップ、マリーゴールド、柳、菊、ゆきわり草、ゆり、水仙、すいかずら等々
様々な植物がデザインのモチーフとなりました。
セミナーの前日、府中市美術館で現在開催されている
「ウィリアム・モリス美しい暮らし」展を訪れました。
ファブリック、壁紙など暮らしを彩る品々がたくさん展示されていました。
美術館のある府中の森公園にはキンモクセイの香りが漂い
モリスのデザインに触れ、自然を感じたひと時でした。
芸術の秋におすすめの展覧会です。
弊社のショールームでも、現在に引き継がれるモリスデザインの多くを
ご覧いただくことができます。
是非お近くのショールームにお運びください。