大塚あや子さん「麻のある暮らし」 セミナーリポート
先日行われました、大塚あや子さんによる「麻のある暮らし」セミナーのリポートを紹介させて頂きます。
大塚あや子先生は刺繍作家として多方面でご活躍されていますが、日本麻紡績協会の理事をされており、毎年のようにフランスやベルギーなどの麻の産地へ赴いたり麻の情報をよく御存じという事で、是非麻について楽しくわかりやすくお話しをして頂ければと思い、今回の「麻のある暮らし」のセミナーをしていただく事になりました。
今回のセミナーでは欧州麻連盟(CELC)の制作ビデオの上映や、大塚あや子さんによる麻のお話しをたっぷり伺う事ができました。すべてはとても書きつくせないので、ほんの少しだけ書かせて頂きます。
まず一番重要な事、リネンについて・・・。
日本では、麻=リネンととらえている方が多いと思いますが、世界的にリネンという名称は
亜麻(あま)で作られた生地の事だけをリネンといいます。
それでは、亜麻とは何か・・・!?
亜麻と言いますのはアマ科の植物で、育つのは寒い地域のみの為 主にヨーロッパやカナダ、その他寒い所だけで栽培されており、日本では現在は北海道で栽培されているそうです。
亜麻で作られた麻生地(リネン)の特徴は、触った時にしっとりしており肌触りが大変良い事だそうです。
ですので、古代ヨーロッパでは下着に使われていたり、現代でもベッドリネンなど直接お肌に触れる商品で使われていることも多いです。また、吸水性や発散性に富み大変丈夫な為、世代を受け継いで使われたり、何十年と使い続ける事ができる、また10年目から良さがさらにわかってくるのだと先生はおっしゃっていました。
ちなみに、亜麻以外の麻の原料となっているのが、
・苧麻 【ラミー】 イラクサ科
・大麻 【ヘンプ】 アサ科
などが有名ですが、このように植物ではありますが、アマ科・イラクサ科・アサ科などとそれぞれ種類が違うとの事。その為、茎の中からとれる繊維の質もちがうので、同じ麻と呼ばれてはいますが、生地になった時の状態も違う物となります。※亜麻【リネン】以外はチクチクする物も多い、但ししない物もあります。
現在日本でリネンのマークという物があまり浸透していませんが、日本麻紡績協会では今後リネンマークという物を徐々に浸透させていかれるようですので、今後麻に関する商品を購入する際は
そちらのマークを参考にされると確実にリネンの商品を購入できるようになりますね。
セミナー終了後は先生と記念撮影をされる方や、お手持ちの先生の書籍にサインをしてもらう方などなど・・、笑いが絶えない大人気の先生でした!
今回もまた、先生の魅力とパワーが溢れるとっても素敵なイベントとなりました。
先生ならではの大変楽しく興味深いお話しも聞くことができ、とても感謝しております。
☆大塚あや子さん HP(Embroidery Studio ECRU)
http://www.studio-ecru.com/
また今後もこのような素敵なイベントを開催していきたいと思いますので、
みなさまどうぞよろしくお願い致します。