長かった暑さもようやくひと段落し、秋の気配が感じられるようになってきました。
さて今回は、1902年の創業以来、伝統とモダンが両立するイギリスならではのデザインスタイルを確立し、豊かなカラーバリエーションと多彩なデザインで人気を集めるROMO(ロモ)と、イギリスのファッションデザイナー、Alice Temperley MBEによるファッションブランド、Temperley London(テンパリー・ロンドン)とのコラボレートコレクションをご紹介します。
皆様は、Temperley Londonをご存知でしょうか。まずはブランド創設者、そして経営者である、デザイナーのアリス・テンパリーについてご紹介しましょう。
Alice Temperley
1975年生まれ。
イングランド南西部のサマセットで育ち、ロンドンにあるセントラル・セント・マーチンズと、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートを卒業。その翌年の2000年に自身のブランドを設立し、ラグジュアリーな素材と丁寧な手仕上げで注目を浴びる。グラマラスでエレガントなドレスは、キャサリン妃ご愛用のほか、マドンナ、ビヨンセ、ペネロペ・クルスなどハリウッドセレブの御用達に。
受賞歴も多く、2004 年に Elle 誌の Best Young Designer of the Year Award、2006 年にはイギリスの女性ビジネスリーダートップ 35 に選ばれ、2011年にはハリウッドスタイル賞でDesigner of the Yearを受賞。
また、ファッション業界への貢献が認められ、2011年の新年の叙勲で MBE* に任命された。
ボヘミアンな美学と快活な性格で知られるアリスは、今やアイコニックなブランド・アイデンティティを確立した、強い女性の力を持っている。
*MBE=The Most Excellent Order of the British Empire (大英帝国勲章)は、イギリスの騎士道勲章で、芸術や科学への貢献、慈善団体や福祉団体での活動、公務員以外の公共サービスへの貢献に報いるものである。
ファッションとインテリアの世界で活躍する、2つのキュレーターが今回のコレクションのために結ぶ、このユニークなパートナーシップは、Alice Temperley MBEと、ROMOグループのデザイン&エクセレンス・ディレクターのEmily Mouldが、Temperleyのデザインアーカイブを掘り下げ、極上のファッションピースをインテリアの傑作に変身させるという、2人のクリエイティブマインドが出会うものとなりました。コレクションは以下のようなラインナップです。
『LAVINIA』贅沢なサテンプリントと優雅な刺繍生地
『TALULAH』椅子張りに最適な遊び心あふれる織り生地
『FRIEDA』豊かな表情と重厚なカラーパレットの無地ベルベット
『TEMPERLEY LONDON X ROMO TRIMMINGS』色、質感、装飾に満ち溢れるトリミング
『LAVINIA WALLCOVERINGS』高揚感をもたらし、周囲を魅了する壁紙
Journey down a rabbit hole to a mystical land of maximalism where the only limit is your imagination.
マキシマリズムの神秘的な国へ旅に出よう。あなたの想像力次第で、限界が決まります。
アリスの不思議の国を垣間見るような新しいコレクションは、幻想的な物語を語り、皆さまを魔法のような発見の旅に誘います。それでは、ディスプレイアイテムを中心にご紹介していきましょう。
こちらが、東京ショールーム、UKコーナーの新しいディスプレイです!
左画像のドレープは、Bonita 8004-02。
優雅なコットンサテン地に、エレガントな花々の渦が咲き誇り、ディテールや色彩が生かされた魅惑的なデザインのショーが展開されています。 TemperleyらしいプリントであるBonitaは、ロマンティックな雰囲気をもつ美しいチュールガウンに鮮やかな刺繍を施したデザインで、これはTemperleyのアーカイブに数多く登場しているものです。
この精緻な刺繍は、もともと Folk Art(郷土芸術・民芸)からインスピレーションを得たもので、この色鮮やかな芸術表現によく見られる「鏡」に映したような効果を再現するデザインです。
Bonitaは、この優雅なデザインのエッセンスを保ちながら、刺繍の細かいステッチと布に映る花々がミラーデザインとなっている複雑なプリントを施しています。※同柄の壁紙もございます。
合わせたシアーは、イギリスのハーレクインより、ドットのアップリケが揺らめく、個性的なデザインのYoko131467です。
また、右の画像のバリエーションは、右側(pink)がコットンサテンプリントの色違いBonita 8004-03、左側(black)はソフトで深いパイルのプリントベルベットBonita Velvet 8008-01。
そして左上にコーディネートされているのは、艶やかなレオパード柄のSaskia Reversible 8012-04です。サテンとタフタのリッチ感溢れるコンビネーションが、シルクのような質感と色の動きを与え、デザインを魅力的なものにしています。(※リヴァーシブル仕様のため、裏面は柄とベースの色が反転)
Temperleyでは良く知られていることですが、レオパード柄はブランドの魂とも言えるもので、どのデザインともマッチする”ニュートラルなもの”として扱われ、繰り返し登場します。このコレクションの中でも重要なコーディネートアイテムのひとつなのです。(サンプルブックの表紙もすべてレオパード柄!)
そして壁紙と相性の良い色合いで合わせた、ディスプレイ左側のカーテンは、ドレープがオズボーン&リトルのMeru F7801-08(こちらのブログで詳しくご紹介しています)、シアーは、国内在庫のオリジナルコレクション「SATELLITE|CLUB」より、オーリオ4です。光沢感とテクスチャー感がラグジュアリーでグラマラスな雰囲気をプラスしています。
続いて空間を華やかに彩るTemperleyのクッションをご紹介していきます。
左画像、手前のクッションの生地は、Lavinia 8011-01。
(50㎝×50㎝ 既成クッション:Lavinia RC764-01)
光沢のあるレオパード柄のジャカードに、細かな花の刺繍を施し、クラシックとコンテンポラリーを融合させた美しいスタイル。”遊び心”と”洗練”を兼ね備えたこのデザインは、刺繍のトーンのグラデーションが花のひとつひとつに生命を吹き込み、思いがけないポップな色彩がそれぞれの花を際立たせています。
と言うのも、Alice Temperleyの曾祖母は美を追求するmagpie(カササギ/収集癖のある人のこと)で、異国を旅しては装飾的な布地を集めていたそうです。その中のひとつ、1920年代の中国のシルクのショールこそが、この絶妙なデザインのインスピレーションの源なのです。ユニークな家宝の刺繍のエレガンスが、現代のTemperley の必須アイテムであるレオパード柄と組み合わされ、生まれ変わりました。 ※同柄の壁紙もございます。
左画像、奥のクッションの生地は、Euphoria 8005-01。
(50㎝×50㎝/既成クッション:Euphoria RC758-01)
シノワズリにインスパイアされた世界観の中で、日傘をさすヒョウや、いたずら好きなサルがスウィングする様子を描いた物語が展開される、うっとりするような美しいプリントです。 EUPHORIAは、遊び心あふれる”理想郷”。現実から解き放ち、創造性を自由に発揮できる新たなワンダーランドへの探検へと、私たちを誘ってくれます。Temperleyのアーカイブにあるエレガントなサテンドレスにインスパイアされたこのコットンサテンプリントは、オリジナルの手描きアートワークの複雑なディテールや微妙なニュアンス、そして美しい色の抑揚が表現されています。 ※同柄の壁紙もございます。
右の画像のバリエーションは、左側(pink)がコットンサテンプリントの色違いEuphoria 8005-02、右側(black)が、プリントベルベットのEuphoria Velvet 8009-01です。
続いて左画像、左奥のクッション生地はLulu 7999-03。
(50㎝×50㎝/既成クッション:Lulu RC773-03)
ソフトな風合いのウールブークレに、きらめくメタリック糸が顔を覗かせ、レオパード柄が躍動感を表現している総柄のデザインです。 縁を飾るボリューム感のあるフリンジは、Brush Fringe T120-06。11色の豊かな色展開です。今回のコレクションはトリミングのラインナップも充実しており、右画像のようなBOXに納められています。蓋を開けると大変美しいトリムやフリンジの数々が揃い、まるでジュエリーボックスのよう!ぜひショールームでご覧になってみてください。
そして左画像、手前の円形クッションの生地は、Saskia Reversible 8012-05。
(直径40㎝・高さ7㎝/既成クッション:Saskia RC767-02)
中央のボタン締めとギャザーがエレガントな、レオパード柄のクッションです。
クッションはお好みのファブリックでサイズやスタイルを決めてのオーダーメイドも可能ですし、今回ご紹介したような既成アイテムも豊富に揃っていますので、ぜひチェックしてみてください。
最後に壁紙をご紹介します。
画像左はFantasia W449-03。(画像右はカラーバリエーション)
古代のメノウの魔法のような深みからインスピレーションを得たこのデザインは、宝石が散りばめられた化石の、繊細で多面的な層をTemperleyが解釈したもの。サイケデリックでありながらも洗練された雰囲気を醸し出しており、メタリックな輝きがさらに目を引きます。
Temperleyのアーカイブにある、エスプリの効いたドレスのデザインを、オリジナルに忠実に再現した贅沢な壁紙です。※同柄の生地もございます。
続いてこちらは壁紙コーナーに展示中のLolana W452-02。(画像右はカラーバリエーション)
蝶の羽の美しさを表現した印象的な壁紙です。隠れたディテールや経年変化したメタリック の輝きで、デザインに命を吹き込んでおり、複雑なプリントによる微妙なテクスチャーが、さらに魅力を与えています。蝶の羽ばたきに魅了されて生まれたこのデザインは、もともとTemperleyが蝶の羽に見られる大胆な色とユニークなマークを模倣し、流れるようなイブニングドレスとして制作したものです。 ※同柄の生地もございます。
ご紹介してまいりました今回のコレクション、いかがでしたでしょうか。
I hope that people feel like they have a piece of treasure when they invest in designs from this beautiful collection.「この美しいコレクションのデザインに投資することで、宝物を手に入れたような気分になってもらえたらうれしいです。」
Alice Temperley MBEからのメッセージです。パーティーシーンのファッションを楽しむように、お部屋をドレスアップしてみませんか?
☆東京ショールームのInstagramアカウントでもご紹介しています。
こちらも是非ご覧ください!
☆ROMO本国サイトに、Alice Temperleyの自邸にて撮影されたイメージムービーが公開されています。
こちらよりコレクション世界観をぜひご覧ください!
過ごしやすい季節となりましたね。今年の連休は、久し振りに旅行にお出かけの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アクティブに楽しむ旅もいいですが、素敵なしつらえのお部屋でリラックスして過ごす旅もまた、贅沢な時間の使い方。皆さんは、旅先で印象に残る素敵なインテリアのお部屋に滞在した思い出はありますか?
ロンドンを拠点として活動する、Martin Hulbert Design(マーティン・ハルバート・デザイン=MHD)は、イギリスのカントリーサイドのリゾートやスパなど、5つ星クラスのホテルのデザインを多く手掛け、世界中から注目を集めるデザインチームのひとつ。
イギリスのROMO(ロモ)のハウスブランドのひとつ、zinc(ジンク)はこのMHDとの初となるインテリアテキスタイルとクッションのコラボレートコレクションを発表しました。
Martin Hulbert Design
Martin Hulbert(写真右)とJay Grieson(写真左) が2010年に共同で設立したデザイン事務所。世界中のレジデンシャル、ホテルプロジェクトを幅広く手掛けている。イギリスで最も権威あるインテリア雑誌『HOUSE&GARDEN』において、数回に渡りインテリアデザイナー・オブ・ザ・イヤーの受賞歴あり。
こちらの3冊が今回のコレクションのサンプルブック。お馴染みのジンクのサンプルブック、クールでマットなメタリックカラーとは全く趣きの異なる装丁での登場です!
ジンクと言えば、モダンでグラマラス、エッジの効いた都会的なデザインとテクスチャーにこだわったファブリックが魅力。
そのジンクが今回のコラボレーションをきっかけに、今まで彼らのカラーパレットになかった「イエロー」を取り入れたという意欲作です。
さて、そのラインナップは・・・
東京ショールームでは、このジンク×マーティン・ハルバート・デザインのコラボレーションと、同じくROMOのハウスブランドであるkirkbydesign(カークビー・デザイン)の新作コレクションのミックスコーディネイトでエントランスディスプレイを展開しています。
では、それぞれのファブリックをご紹介しましょう。
画像左側は、ジンクのNewlyn Z668-02です。
手描きの水彩画のラインが、大理石のトラバーチンをイメージしたデザイン。ファブリックが風に揺れるたびに、勢いよく落ちる滝の水の流れのようにも見えます。滑らかで微かに光沢感のあるサテンのリネン地は、磨き込まれた石の質感や、水のきらめきを思わせます。
画像右側は、カークビー・デザインのMotion K5265-06です。
ストーンウォッシュとタンブル加工によって折り目やシワ感が入った生地巾3mの広巾リネンで、ドライな質感と柔らかいしなかやかさを持っています。外からの光が入ると、無作為に交差する織の構造が見え隠れして、その作りの巧みさと自然の美しさが感じられます。素朴でオーガニックな色合いや使いやすいニュートラルカラーが揃う、35色の展開です。
画像左側は、ジンクのBatson Z663-04です。
リネンベースに、複雑に織込まれたコットンやウールなどのマルチカラー糸がストライプを作り出す、生地巾3mのヨコ使い広巾シアー。ジンク初の「イエロー」が効いています!
画像右側は、カークビーデザインのStudio K5268-01です。
柔らかな幾何学模様とフリースタイルの絵画的な形からなる、抽象的で大柄のデザイン。コットンリネンのプリント生地で、絡み合うようなフォルムと筆運びのようなデザインが、その名の通りアーティストの“スタジオ”を彷彿とさせます。また、生地の質感と柔らかさを高めるために、タンブル加工を施しています。
続いて左の画像は、ジンクのFrome Z664-04。
この何とも言えず素朴なスタイルの刺繡は、ピュアリネンのベース生地に様々なステッチの「パッチワーク」で構成されています。まるで畑を上空から見下ろしたような、田舎風のほのぼのとした雰囲気に癒されます。
そして右の画像もまたジンクのMarden Z662-03。
細いリネン糸全体に、穏やかな色調の変化がある生地巾3mの広巾セミシアー。微妙な色の動きによってさらにリネンの質感が強調されています。
続いて、クッションをご紹介しましょう。
こちらは、ヘリンボーンの寄せ木細工の床から着想を得た、ジンクのPagham Z655-02。水彩で手描きした幾何学模様をもとにプリントされた柔らかいベルベットは、よく見ると細やかなカットが施されており、使い込まれて風化したような質感が見事に表現されています。ミックスカラーでボリューム感のあるHoulèsのVILLANDRY MOSS FRINGE33029-9370を縁に回して仕立てました。
そしてこちらのクッションは、いずれもジンク×MHDコレクションの既成クッションとなります。既成クッションは、それぞれ決まったサイズのカバーに中材込みでの販売で、本国に在庫があれば、通常約2週間で入荷いたします。そのため、ご希望に合うサイズがあれば、生地を取寄せてオーダーメイドするよりもよりスピーディーに納品することができます。
さらに今回のラインナップは、画像にあるように、マチ部分に別生地を使用していたり、クロスを描くようにタックを入れていたりと、オリジナリティ溢れるデザインも揃います。ぜひ、こちらからチェックしてみてください。
最後に、今回使用している壁紙は、フランスのÉLITIS(エリティス)のAtelier d’Artiste VP880(-06)。ラフィア織の風合いを表現したビニールエンボス壁紙で、経年変化を帯びたユーズド感が漂います。表面の質感がとてもリアル。エンボス技法の精度の高さにもご注目を。
今回ご紹介しましたジンク×マーティン・ハルバート・デザインのコラボレートコレクションを中心としたコーディネイト、いかがでしたでしょうか。
両者の共通のヴィジョンは、トレンドや伝統に縛られない、新しい上質。これまで多くのラグジュアリーホテルを手掛けてきたマーティンの審美眼によって、自然素材そのものの美しさを堪能できる、極上のテクスチャーとデザインを、是非お楽しみください。
9月になり、過ごしやすい陽気の日も増えてきて、朝晩の空気にも季節の移ろいを感じます。お洋服選びにも、少しずつ暖かく深みのある秋色を取り入れたくなりますよね。
東京ショールームのエントランスディスプレイも夏から秋へと装いを新たにして、皆様をお迎えしております。
今回は、イギリス『ROMO』グループのインブランドのひとつ、ラグジュアリーで魅惑的、上品かつコンテンポラリーなデザインのファブリックと壁紙が魅力の『BLACK edition』の新作をご紹介しています。
メインとなるコレクションの『ZAFARO』は、スペイン語で「サファイア」のこと。様々なテクニックをミックスして作り出された、バラエティ豊かなアイテムが揃います。何度もテクニカルな実験を繰り返し時間をかけて生み出されたデザインは、まさに宝石のような輝きを放ちます。
落ち着いたトーンの中に散りばめられた、大人っぽいくすみピンクとメタリックカラーがグラマラス。ドット・円形のデザインが繰り返し、コーディネートに心地よいリズム感を与えています。
例えば都心のラグジュアリーホテル、ほの暗い照明の中にこんなコーナーがあったなら、たちまち喧噪を忘れて、非日常の世界へと引き込まれてしまいそう。
それでは、それぞれのアイテムをご紹介していきましょう。
画像右側のファブリックは、フランス語で「月」を意味する『Lune』
ワーププリントという技法で、先にタテ糸にプリントを施し、さらにジャカード織りでぼかしを表現しています。このぼかしの効果によって、雲間から月が見え隠れしているような幻想的な雰囲気が醸し出されていますね。
裏地にはサテンの光沢が美しい『メイサ』を無双仕立てに、装飾タッセルは『カデンツァ』を合わせモダンかつラグジュアリーに。
そして画像左側のファブリックは、スワヒリ語で「影」を意味する『Kivuli』
屈折した光のように不規則に交差したラインが、刺繍を模したジャカード織りで表現されています。この立体的でメタリックなラインがひと際シャープな光と影を生み出しています。
こちらのヒダ山は「グリフプリーツ」という鳥の爪のようにシャープなスタイル。右隣のカーテンのヒダ山が通常サイズなので、違いがお分かりいただけるかと思います。装飾レールを使ってモダンでスッキリしたイメージにしたいときや、高さのある窓におすすめのスタイルです。
続いて、テクスチャーや手触りにこだわった高級感溢れる『NUALA』コレクションより、コレクション名でもありベルベットのドット柄が印象的な『Nuala』は、手作業でスプレーを吹き付けて着色する「スプレーダイ」という技法により、円形部分のベルベットにムラ感が生み出され、豊かな表情を与えています。
上部はハトメスタイルとし、ドットのデザインともリンクしてこちらもモダンな印象に。
また、色違いをこちらの『PORTA ROMANA』のフロアスタンドのシェードに。(参考商品)生地からほのかに漏れる光と壁に映し出される陰影が、ドラマチックな空間を演出してくれますね。
そして椅子張地は、ベルベットの上に繊細なラインで箔プリントされた円が複雑に重なり合う『Otoko』。組み合わせたクッションは、複雑な織り技術と最先端の印刷技術をレイヤーのように重ね合わせて作り出された『Tiano』 です。共にメタリックカラーのフェイクレザーでパイピングを施しました。
背景の壁紙は『ZAFARO』コレクションに収録の『Otoko』
椅子の張地と同柄なのですが、ムラ感のあるベースに幾重にも円のデザインが重なり合い、より幻想的な雰囲気を醸し出しています。
さらに彩り豊かなクッションで華やかさをプラス。
ご希望に合わせてオーダーメイドもお楽しみいただけますが、ブラック・エディションは既成クッションのラインナップもございます。(イギリス本国に在庫が確認できれば、ご発注から約2週間で入荷)
クッションのような小物使いでも、印象的なアクセントになりますね。
心地良いソファ、クッション、暖かみのある光のランプ…
お気に入りのファブリックに囲まれたコージーなコーナー作りを、この秋楽しんでみてはいかがでしょうか。
2021年、新しい年の始まりを皆さまどのようにお過ごしでしたでしょうか。
「今までにない」が日常になりつつある今、必要に迫られた変化を、未来が少し加速してやってきたのだと捉えたら、案外「この方がいい」と思えることもあるのかもしれませんね。
仕事の仕方、時間の過ごし方など、生活が変化する中、身の回りの環境に目が向く機会が増え、お部屋の模様替えを考えた方も多かったのではないでしょうか。
そんな皆さまを、今年もたくさんお手伝いしていけたらと思います!
2021年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、東京ショールームでは、ファッショナブルでコンテンポラリー、洗練されたカラーパレットと、高性能・耐久性に優れた椅子張り生地が豊富な、イギリスの『カークビー・デザイン』の新作クッションをご紹介しています。
バラエティーに富んだテクスチャー、お部屋のアクセントとして個性豊かなデザインが揃います。こちらは既製品のシリーズで、取寄せ納期約2週間です。
クッションなどの小物は、季節によって使い分けることで、お部屋の雰囲気をグッとUPさせることのできる、手軽なアイテムのひとつです。
お気に入りを見つけて、少しずつプラスしていくのも楽しいですね。
一年の始まり、そして最も寒いこの季節に、つい触れてみたくなるような質感のクッションで、あたたかさをプラスしてみてはいかがでしょうか。
Sanderson(サンダーソン)に続いて発売を開始しましたROMO(ロモ)。
柔らかなケースメントとしても使えそうなデザインシアーカーテンが揃う「OKARI」など、全体にナチュラルなテイストが揃った2020年春夏コレクションです。
その中で再び登場したのが「DUNE」。
2011年のブログでも一度ご紹介したことがありましたが、ニュアンスカラーも豊富な新たな色展開で復活となりました。
「DUNE」はロモの中でも人気の高い無地の生地で、起毛した生地の手触りも優しく、無地ですが色に濃淡があるため表情があります。
色を切り替えたデザインカーテンや椅子張り用の生地として、ご覧いただきたい候補のひとつです。
一緒に発売された「SAROUK」コレクションは、人気の「DUNE」をベースにバンブーや幾何学模様などのデザインを施したプリント生地になります。
今は外出することが難しい時期ですが、新しい新作情報はHPから随時更新されていきます。
今週末にはOSBORNE&LITTLEも。ぜひご自宅でもお楽しみくださいませ。
そして安心してお出掛けできるようになった時にはショールームで質感をお確かめください。
東京ショールームから、今年最後にご紹介するのは
Morris & Co.(ウィリアム・モリス)の新作『ROUEN VELVETS』と、
イギリスのブランドkirkby design(カークビー・デザイン)が発表した『UNDERGROUND Ⅱ』。
共にベルベットを使用した新作コレクションをご紹介します。
まずは先月の東京や大阪のブログでもご紹介した、
モリス待望のベルベットコレクション『ROUEN VELVETS』。
東京ショールームではクリスマスのエントランスディスプレイに使用しました。
モリスの代表作の一つである「Fruit」と、
Pure Morris(ピュアモリス)コレクションでも人気を博したデザイン、
「Honeysuckle & Tulip Velvet」のブルーグリーンを基調に、
インド織物のパターンをフロックのような金糸で織りあげた
「Indian Flock Velvet」のフレスコレッドを差し色に加えた
クリスマスカラーのカーテンをご用意。
「Fruit Velvet」の裏地にはMANAS-TEXよりベガを採用し、
「Indian Flock Velvet」の色を引き込みます。
フリンジには同じくMANAS-TEX「カルテットフリンジ」から
色なじみの良いオリーブをセレクト。
合わせるHOULÉS(ウレス)のタッセルから、
PORTA ROMANAのテーブルランプ「Dumpling Lamp」への視線を流れを意識した
コーディネートに仕上げました。
展示期間は年内最終営業日となる12月27日まで。
残り少ない展示期間ですが、ぜひベルベットならではの
奥行きのある色使いを間近でご覧ください。
さて次にご紹介するのは2013年に発売し
世界的に大ヒットしたカークビー・デザイン『UNDERGROUND』の
第二弾となるコレクション、『UNDERGROUND Ⅱ』です。
今作はロンドン交通局とのコラボレーションによって生まれたもの。
1930年代から2000年代にかけて地下鉄や、ロンドンのシンボル的な二階建てバスの
座席や内装に使用されていたアーカイブデザインを再現したファブリックが揃います。
『UNDERGROUND Ⅱ』本国での発売時には、
本物の車両を使って行われたインスタレーションが行われました。
その画像がこちら!
全ての座席に使用されているのは勿論、カーテンから床材、更にはつり革まで
『UNDERGROUND Ⅱ』を使うという気合いの入れよう!
ピンクとミストグリーン、ピーコックで統一されたレトロポップな車内は、
まるでジャック・タチ映画の世界に入り込んだかのようです。
6年前の第一弾では、ヴィヴィッドカラーをアクセントにした印象が強かった
コレクションですが、今作で用いられるのは暖かみのあるペールトーンが主役です。
それぞれの幾何学デザインに合わせ、カットベルベットやモケットなどテクスチャを変え、
手触りまでも考え抜かれた生地は、椅子張りやクッションなどに最適です。
モリスの『ROUEN VELVETS』の滑らかなベルベットとは
また一味違った風合いが楽しめることでしょう。
トレンドである60年代を彷彿とさせるレトロデザインに、
ロンドン交通のグラフィカルなパターンが合致し、絶妙な配色のニュートラルカラーが
加えられることで、見事に「現在」を感じさせるデザインに仕上がりました。
懐かしいけど新しい。
来年に2度目の東京オリンピックを控える 私たち日本人にもどこかフィットしそうな感覚ですね。
さて、来年はどのような年になるのでしょうか。
皆さまにとって、かけがえのない一年になりますよう心からお祈り申し上げます。
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東京ショールーム 年末年始営業時間のお知らせ
12月27日(金) ~16:00 クローズ
12月28日(土)~1月5日(日) 年末年始休業
1月6日(月) 通常営業
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⇒『UNDERGROUND』第一弾コレクションのブログはコチラ
一部の商品は取り扱いが終了しております。
詳しくはお近くのショールームまでお問い合わせください。
毎日暑い日が続いていますね。
残暑はまだまだ続きそうですが、暦の上では立秋。
秋の装いを始める季節を迎えています。
今回は一足お先に秋を感じさせるファブリックをご紹介します。
カーテンはもちろん、クッションやテーブルクロスなど季節使いできる小物に加工して、
秋の風流を楽しんでみても良いかもしれません。
まずご紹介するのは、MARK ALEXANDER(マーク・アレクサンダー)。
シンプルながらも洗練された色とデザインはまさに、
自然素材のもつ美しさを最上級に活かすためにあります。
デザイナーのマーク・ブッチャーと、アレクサンダー・マッケンジーが
デザインのインスピレーションとして度々取り入れてきたものの一つが、日本の古美術。
今年発売されたコレクション、『SHIBUI』、『MODERNA』は、
どこからか澄んだ風鈴の音や、虫の音が聞こえてきそうなデザインです。
タペストリーのように使用されている生地は、ポルトガル語で「月」を意味する「Lua」。
そのデザインは水面に映る月の儚さを描いています。
藍色や柿渋色、木綿色や磨き上げられた古木のような色など、
日本人にとって昔から変わらぬ郷愁を形にしたかのようなデザインは見事、の一言。
実は隠れたファンが多いこのブランド。
マーク・アレクサンダーが世界中の産地からよりすぐった
コットンやリネンなどの素材が生み出す、質感の豊かさと可能性に驚かされます。
一度その生地に触れた方は、その魅力に憑りつかれてしまうことでしょう。
ファッション界のハイブランドにも用いられる一級品の素材で紡がれた生地は、
肌に触れるファブリック小物 ― クッションやベッドリネンなどにもおすすめです。
次にご紹介するのは、Backhousen (バックハウゼン)。
オーストリアで170年続く老舗のファブリックブランドです。
このブランドの歴史は、まさにオーストリアの歴史とともにあります。
バックハウゼンは1849年創業、
時のヨーロッパで絶大な権力を誇っていたハプスブルク家御用達の
ファブリックメーカーとして、オペラ座や国会議事堂など
多くの公共施設に生地を提供し、確固たる地位を築きます。
19世紀末には、ウィーン分離派の芸術家たちによって発足した
芸術運動「ユーゲントシュティル」に参加、
その中心人物であるヨーゼフ・ホフマンやコロマン・モーザーによって設立した、
「ウィーン工房」のファブリックとカーペット製品のほとんどを手掛けました。
そのため今日でも、ホフマンらが残したデザインの貴重なアーカイブは
バックハウゼンが保管しています。
さて、今年発売されたバックハウゼンのコレクションは、
そのアーカイブからの復刻デザイン。
「ウィーン工房」の発足メンバーの一人であり、優れたプロダクトデザイナーであった
DAGOBERT PECHE(ダゴベルト・ペッヒェ)のコレクションです。
DAGOBERT PECHE (1887~1923)
今回東京ショールームで間仕切りのカーテンとクッションを製作したのは、
「VIOLA」と「SOMMER」。
朝顔やアザミ、チューリップなど花々のシルエットが、
暗闇の中で踊り輝くように広がります。
ダイヤ柄の生地「VINCENT」も、
空間を引き締めるスパイスとして小物使いにお勧めです。
一見バロック調の優雅なデザインに、ブラックやビビッドなパープルやピンク、
コバルトを用いることで、
上品ながらもアヴァンギャルドな雰囲気を併せ持つ、
唯一無二のデザインに仕上げています。
『HOFFMANN Ⅱ』コレクション
その他にもバックハウゼンではヨーゼフ・ホフマンをはじめとする
19世紀のモダンデザインを、
現代でも使いやすいカラーバリエーションで展開しています。
今年、オーストリアと日本との外交樹立150周年を記念して
大規模な美術展をはじめとするイベントが各地で催されています。
先日まで東京の国立新美術館にて開催されていた「ウィーン・モダン展」では
まさにバックハウゼンが創業した時代 —
アート・建築において目覚しい近代化が進んだ、19世紀末から20世紀初頭の
コレクションを中心とした、過去最大規模の展覧会となりました。
8月27日からは大阪の国立国際美術館へ巡回予定。
お近くの方はぜひ足を運ばれてみては。
芸術の秋。
普段とは違うアーティスティックなデザインを、
インテリアに取り入れてみてはいかがでしょうか。
MANASのショールームには想像を超える数々のデザインやアイテムが存在していますが、そんな中で人気のアイテムのひとつに「刺繍」があります。
「刺繍」を英語で表記すると「Embroidery」(エンブロイダリー)。
刺繍のあるファブリックには、名前の中に「Embroidery」とついていることもよくあるんですよ。
例えばこちら、Japonica Embroidery 7850-03(ROMO)
椿のお花の部分にご注目を。
ボタニカルアーティストとして名を馳せたAlfred John Wise(アルフレッド・ジョン・ワイズ)(1908-1985)が描いた絵画をもとに、忠実にお花の表情を刺繍で表現しています。
そして、
前回ご紹介したELITISのクッションにはこんな刺繍柄も。
貝殻が置かれた額装は、昨年開催したお雛様イベントの際にトレーの代わりにしたものです。
現在はモリスコーナーにディスプレイしています。
この生地は?とよく尋ねられるんですが、実はこれ、SandersonのPressed Flowers 236554。
カーテンに仕立てると大きなボーダー柄になっているので驚かれます。
以前はこの刺繍の部分だけを使ってクッションに仕立ててディスプレイしていました。
刺繍といえば、MORRIS&Co.からも定番のように、いくつものEmbroideryコレクションが発表されています。
Mary Isobel 230339(写真左)
刺繍作家さんの名前がつけられた「マリーイザベル」は、刺繍の雰囲気をそのままプリントに模した生地(Mary Isobel DMCOMA204)まで発表されています。
名古屋ショールームの展示カーテンの中でひと際目を惹くのはArtichoke Embroidery 234543。
写真は色違いの234545です。
そして今週7月5日には新らたなコレクション「MORRIS ARCHIVE V MELSETTER」が発売になります。
今度の見どころはなんといっても刺繍の作品が多いこと。
ウィリアム・モリスを父に持ち、彼女自身も類まれなる才能に恵まれたモリスの次女、メイ・モリスの刺繍デザインからインスピレーションを受けた作品が収録されています。
名古屋ショールームでは、刺繍作家 大塚あや子さんによる「モリスと刺繍の世界」と題したお話と実際に新しいコレクションをご紹介するセミナーを7月30日に開催することになりました。
気になるセミナーの詳細はHPのニュースをご確認くださいませ。
7月5日(金)にはこの新しいコレクションがMANASのHPでも解禁になります。
是非お楽しみください。
3月から5月にかけて、海外エディターの新作アイテムが続々と発売を迎えます。
先日発売になったOSBORNE&LITTLE(オズボーン&リトル)からは、
6冊のファブリックのブックと、3冊の壁紙のブックがラインアップ。
中でも印象的なコレクションが『TAZA(ターザ)』です。
T
モロッコ風のデザインからインスピレーションを受けた、
色彩豊かな刺繍の生地を集めたコレクション。
民族調の幾何学柄や、オレンジとグリーン、チャコールグレーといった北アフリカの配色の生地が揃い、まさに今のトレンドを捉えた内容となっております。
もう一つの注目コレクションが、『FOLIUM WALLPAPER』です。
天井から咲き乱れる蘭の花を描いた「Trailing Orchid 」は、
思わず目を奪われてしまうような圧巻の美しさ。
エキゾチックな高級感の漂うタイル調のデザイン「Hammam」も、
お化粧室などに合いそうです。
4月には、こちらのコレクションの壁紙を使ったディスプレイを計画していますので、
ぜひお楽しみにお待ちください。
壁紙ブランドKHROMA(クロマ)からは、得意の幾何学柄が出ております。
コンテンポラリーなデザインでインパクトがあるので、
レストランやショップ空間などにご使用いただいても素敵です。
椅子張りや壁紙が人気のROMO(ロモ)からは、新しくラグの取り扱いも始まりました。
カジュアルなデザインや、アクセントになるラグをお探しの方にぜひおすすめです。
既存のファブリックコレクションともコーディネートしやすいデザインとカラー展開になっておりますので、
クッションカバーを組み合わせて選べるのも嬉しいポイント。
春になって模様替えをお考えの方、新しいアイテムからインテリアのヒントを探してみたい方、
靭公園の桜のお花見と合わせて、ぜひお気軽にショールームまでお立ち寄りください。
冬の寒さが和らぎ、東京でもあちらこちらで桃の花を目にする季節になってまいりました。
春の訪れを感じさせるのは、桃の香りと花粉症の気配だけではありません。
現在ショールームでは、先月のフランスでのデコオフ、メゾン=エ=オブジェで発表された
各ブランドの2019年春夏コレクションが続々と入荷し、発売準備を進めている真っ只中です。
今回はその中で先頭を切って発売された
イギリスのBLACK edition (ブラック・エディション)の新作をご紹介しましょう。
壁面に描かれたのは、うっそうと繁る森林と、その前面に佇む湖。
日差しを受けて囁きあう木々、そしてその影を映してゆらめく水面の永遠を
切り取ったかのような世界が、静謐なモノクロームで表現されています。
これらの壁紙や生地に描かれた風景、
実は写真ではなく、全て木版画によるもの。
ブラック・エディションの新作は、
これらのアートワークからインスパイアされたコレクションとなりました。
「MIZUMI」(湖)、「HINOKI」(檜)と日本語のコレクションタイトルが示すとおり
日本人アーティスト、湯浅克俊氏の手による作品です。
左:湯浅氏 右:BLACK edition エミリー・モールド女史
BLACK editoion Instagram より
湯浅克俊
1978年東京都出身。
武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。
英国ロイヤルカレッジオブアートにて修士課程を修了後、
写真とデジタル技術を融合した木版画による作品を多く発表し、
イギリス、ドイツをはじめ世界各国で個展を開催。
Northern Print Award 受賞をはじめ、多くの国際的な展覧会に出展。
湯浅克俊氏HPより参照
今回のコラボレーションを生んだのも、
ブラック・エディションのデザインディレクター:エミリー・モールド女史が
イギリスのあるグループ展で湯浅氏の木版画に出会い、
インスピレーションを得たことから実現したものだとか。
MANAS Instagram より
さて、この大変繊細な版画は一体どうやって作成されるのでしょう。
その手法は自身で撮影した風景写真をデジタル処理し、
木版に転写したものを彫刻で再現していくというもの。
デジタルに取り込んだものを、木版というアナログな手法でアウトプットする過程。
つまり摺り出される対象の陰影というリアルだけでなく、
その空気感までもを想像しながら彫り進めるというのは、
繊細で高度なテクニックを要すると同時に、
写真の捉える一瞬を構成する全ての物質を分解し、
一刻々々木板に刻み込むという作業を経ることで、写真では表現できない、
ある種の思想学的なプロセスが生じさせます。
今回のコレクションでは、その木版画作品を再びデジタル処理する事によって、
滑らかなシルクやメタリックな糸を使用した織物、プリントベルベットといった
様々なマテリアルによる表現へと進化しているのが実にユニークなところ。
先日行われたデコオフの会場では、
湯浅氏も会場に赴き、インスタレーションを開催していたそうです。
MANAS Instagram より
今回のコラボレーションでは、
決して直線ではない彫刻のラインを、織りのパターンで表現することが難しかったのだとか。
思えば、ウィリアム・モリスのデザインも元は、
木版に起したデザインを、ブロックプリントによって大量生産できるようにしたことから、
「アーツ・アンド・クラフト運動」が発展し、
一般市民の生活にも「デザインのある暮らし」が普及したのでした。
それから140年を経た現在、木版によるデザインがここまでの表現に進化したと考えると、
感慨深いものがありますね。
そんなモリス商会創業当時の貴重なブロックプリントによる壁紙や生地を
展示した「ウィリアム・モリスと英国の壁紙展」が、
いよいよ最終会場の横浜のそごう美術館に巡回してまいります。
開催期間は4月20日(土)~6月2日(日)まで。
東京近郊にお住まいの皆さま、
機会がございましたらぜひ、お出かけ下さい。