MANAS TRADING

2018年08月のブログ一覧

石のいろいろ

2018.08.30 / nagoya

今、注目されている旬のトレンドのひとつ「ナチュラル」。
MANASでも『PURE MORRIS』から「NORTH」が発売されたばかりです。

ナチュラルにも様々な要素がありますが、今回はその中からナチュラルなものとして「石」をキーワードにご紹介したいと思います。

「石」といえば、まずは「宝石」にちなんだものから。

QUARTZ(クウォーツ)【WIND


ショールームの中でも人気の高いシアー(レース)です。程よい透け感と光沢のあるランダムなストライプ。どんなスタイルにも似合うシアーです。

このクオーツが収録されている見本帳「TRESOR」には、その他にルビーやトパーズ、ダイヤモンドという名前のファブリックもあるんですよ。

リアルな石のデザインでは…
ESTUARY BIRDS 226426【Sanderson

入り江の干潟で憩う鳥たちと共に描かれる石たち。

次に大理石風の石目柄
TERRAZZO(テラゾー)30112【RUBELLI

テラゾーとは床材やキッチンなどのカウンターに使われている人造大理石の名前のひとつ。石目風の織り柄は無地のようでいて生地に奥行き感がでるので、カーテンやチェアにも合います。
(柄は上記のTERRAZZOをクリックしてご確認くださいね。)

壁紙でも石目柄が最近増えています。
PIETRO(ピエトロ) VEN601【KHROMA

マーブル模様のタイル柄。ヨーロピアン調のデザインが揃う見本帳「VENEZIA」に収録されています。

ちなみに、「石」というキーワードをinterior libraryで検索すると279件もの生地や壁紙がヒットするんです。(一部、これも石!?というのも含まれているかもしれませんが、そこはどうかご了承ください)

さて、最後のご紹介の前に…

名古屋ショールームのお向かいには、名古屋・栄のシンボル的な存在である「中日ビル」があります。ここは地元の方なら誰もが知っている有名なビルなのですが、2019年の春、遂に50年以上の長い歴史に幕を閉じます。

そこで、日常のビル内にある見慣れた光景からインスピレーションを感じるデザインの生地や壁紙を取り上げて、今後ブログの中で少しずつご紹介できたらと思っています。

今回のテーマの石からは、廊下のこちらです。

毎日この上を歩くたびに頭に浮かぶのがこちらの壁紙、KERSHAW PANEL NCW4203-02【Nina Campbell

完全閉館まで残すところあと7ヶ月。地上から中日ビルのある栄の最後の風景を心に留めていただけたらと思います。
そしてその後はぜひMANAS名古屋ショールームにもお立ち寄りくださいませ。

トレンドの幾何学柄

2018.08.20 / osaka

ここ数年、インテリアトレンドのひとつになっている「幾何学柄」。
幾何学柄とは、 三角形・四角形・菱形・多角形・円形などを素材にし、
それらを組み合わせて作られた模様のことです。

今年も個性豊かな幾何学柄が出ております。


イギリスブランド、kirkby design(カークビー・デザイン)より発売になった
ARCO GEOMETRICS』コレクション。
建築学的な要素にインスパイアされた、どこか懐かしさも感じるデザインを
高級感のある素材とカラーで生地にしました。


ブラックやホワイトのほか、テラコッタ(レンガ色)やミュートゴールド(艶が抑えられたゴールド色)、ティール(青緑色)など、グラマラスなカラー展開は、上質な大人のインテリアにマッチします。

 


No.9 Thompson(ナンバーナイン・トンプソン)より、
デザイナー リチャード・スミスが、ギリシャへの旅で見た風景やデザインを
テーマにしたコレクション『AEGEUS』。
エーゲ海の爽やかな景色を思わせるようなカラーと、リネンやコットンの素材感が
見た目にも涼やかです。
アウトドアでご使用いただける生地や、幾何学柄のブレードも揃っています。

 


前回ご紹介したPURE MORRISの新コレクション『KINDRED WEAVES』には、
麻や綿の混合素材で、ナチュラルに織られた幾何学柄がラインアップ。
写真のように、ベッドのヘッドボードにされても素敵です。

 


アメリカ南西部の先住民族であるナバホ族からインスピレーションを受けたという
個性的な幾何学柄は、zinc(ジンク)から登場。
モダンでシンプルな空間に小物で取り入れていただくと、
一気に今っぽい雰囲気を演出できます。

幾何学柄とひとくちに言っても、さまざまなデザインがあり、
素材によっても雰囲気はがらりと変わります。
花柄や植物柄に比べると、男性の方でも取り入れていただきやすいと思います。
小物使いでも、十分にお部屋の雰囲気を変える効果がありますので、
よろしければこちらのページよりお気に入りを探してみてはいかがでしょうか。

アイスランドの記憶を巡る旅 PURE MORRIS ―NORTH & KINDRED コレクション―

2018.08.12 / tokyo

1871年、夏。
ウィリアム・モリスが夢にまで見たアイスランド。
この地に降り立った彼の目の前にまず飛び込んできたのは、
コバルトブルーの空と、風に揺れる黄色のポピー。
そして、遠くに見える雪をいただく山々でした。

 

 

前回の『PURE MORRRIS (ピュアモリス)』シリーズ発表からおよそ2年、
7月に発表された待望の『NORTH』と『KINDRED』コレクションは、今から約150年前の夏
モリスがロンドンの喧騒を逃れて向かったアイスランドの旅から
インスピレーションを得たものとなりました。

 

薄曇りの空から差し込む柔らかい光が、
アイスランドの短い夏を彩る草原の花々や雪に覆われた山並みに降り注ぎ、儚い陰影を落とす…
まるで白昼夢のような美しい風景は、上質なコットンやリネンの生地に
繊細な刺繍や織りで描きだされます。

綿密に構成されたそれらの陰影は立体的な造形を生み出します。

光沢のある刺繍糸で紡ぎだされる果実や枝葉は、まるで朝露に濡れて光り輝くよう。
生地に縫いこまれたベルベットの花々は氷河の氷のような透明感のある光を宿します。

 

今回東京ショールームではこれら新作を使用した3つの異なるディスプレイを作成しました。

 


エントランスでは、ドラマチックなフレスコ画を彷彿とさせる壁紙
「Pure Bachelors Button 」がお出迎えします。
インテリアにも取り入れやすい淡い発色のフェイドシーピンクをテーマカラーに
明るく華やいだ印象のコーディネートに仕立ててみました。
メインのドレープには「Pure Marigold Trail Embroidery」を。

淡いグレーとピンクはトレンドのニュートラルカラーを取入れたおすすめの組合わせです。
※使用した品番はこちらをご参照下さい。⇒PURE MORRIS NORTH エントランスディスプレイ

 

 


ショールームのセンターにあるのは、『NORTH』コレクションのハイライト・デザインである
「Pure Honeysuckle & Tulip Embroidery」をメインに、
アイスブルーを基調としたコーディネート。
生地いっぱいに広がるハニーサックルの繊細な刺繍に、
ベルベットで表現されたチューリップの花弁が優雅に咲き乱れるさまは、
うっとりと見入ってしまう美しさです。
※使用した品番はこちらをご参照下さい。⇒PURE MORRIS NORTH センターコーナーディスプレイ

 

 


ショールームのモリスコーナーに設置されているのは、
モリスで最も有名なデザインのひとつ、「Acanthus」を織りで表した「Pure Acanthus Weave」
透かし彫りのような立体的な陰影と、ところどころかすれたような跡を表現した
繊細な表現が見事な作品です。
合わせる壁紙は同じくモリスを代表するデザインのひとつである
「Pure Thistle」のゴールドを採用。
モリス商会初期の新ゴシック様式を採用したデザインは、
ドレープとあいまってどこか荘厳な雰囲気を演出します。
アクセントカラーには、このアイスランドの旅を象徴するポピーイエローを。
※使用した品番はこちらをご参照下さい。⇒PURE MORRIS NORTH モリスコーナーディスプレイ

 


PURE MORRISのデザインはいつか見た美しい光景、
いつまでも記憶の片隅で眠っている憧憬を呼び覚ますような、
どこか懐かしく優しい気持ちにさせてくれます。

「美しい生活」とは何か。
知らぬうちに心の中に描かれていた原風景を見つけること、
その中にヒントが隠れているのかもしれません。

 

 

―  これまで想像したこともなかった場所に、
なじみのある花々が咲いているのを見て、私は不思議な感情におそわれた。
そして(その頃までに,とても明るくさわやかな日になっていた)
その辺りには私には描きつくせない真の美しさがあった。 ―
July 11, 1871 Iceland Diary by William Morris

ディスプレイから…

2018.08.09 / nagoya

2018年の夏、名古屋でも遂に40度超えを更新してしまいました。
MANASのショールームは、どちらも最寄りの駅から比較的近い場所にありますが、もしご来場頂く際はどうか気を付けてお出掛けください。(※夏季休業はこちらから

さて、2018年の春・夏コレクションも全て出揃い、ディスプレイが今年色で変化しています。
それぞれのショールームで使う色やデザインの違いから、同じ柄でも見え方まで違ってみえたり。
今回は名古屋ショールームのディスプレイの写真から、各ブランドの見どころを簡単にご紹介してみたいと思います。

品名や品番など、商品の詳細は各キーワードからリンクできるようにしています。
気になるブランドや生地はクリックしてみてくださいね。

RUBELLI(ルベリ)

赤と青のコントラストが象徴的なディスプレイです。クラシカルな織り柄にもご注目ください。
そして2018年のルベリは「ティファニーブルー色」も注目カラーです。

OSBORNE&LITTLE(オズボーン&リトル)

この秋50周年を迎えるOSBORNE&LITTLE。
リゾート系のトロピカルなコレクションの他に発表されたのがこちらです。
ベルベットのプリント柄。椅子張りにも使えるとてもクラシカルな生地でカーテンに仕立てました。
後ろには2016年のELITIS(エリティス)のコレクションから麻糸のカーテンを添えています。珍しいフォルムなのでまずはInterior libraryでチェックしてみてくださいね(★こちら

背面の壁紙も、今、ショールームで人気の高いエリティスの新作クロスです。モダンな和室の襖に使いたくなるデザインです。

Sanderson(サンダーソン)


イギリス北東部の海岸がインスピレーションの源。スケッチの中の風景から優しい草花や動物たちが登場します。
白地の淡いプリント生地も、濃い色のフレームをつけることでグッと引き締まっていきますのでご参考くださいね。
そして、いろいろな生地を使ってこんな風にクッションに仕立てられるのもおすすめです。

Scion(サイオン)

毎年トレンドやテーマがどんなに異なっていても、北欧風にまとめられているのがサイオンの特徴。
北欧インテリアやカジュアルなインテリアを目指している方には必見のブランドです。
今年はサボテン柄の壁紙も登場しました。

ELITIS(エリティス)

正面の3つの壁紙はオズボーンのコーナーでご紹介した壁紙と同じコレクションです。
それぞれに味わいがあり、とても和を感じる色柄です。
また、クッション(※エリティスHP)も2018年の新作が加わりました。

リネン素材を得意としているエリティスならではの柔らかなカーテン
肌触りの気持ち良いこれはベッドスローにもおすすめの生地です。


真ん中のドット柄は、ひとつひとつレザーの丸いピースを張り付けたもの
手作業の手間暇を想像すると価格にもご納得いただけるかもしれません。

William Morris(ウイリアム・モリス)

7月25日、新しく『PURE MORRISの第二弾、「NORTH」が発売されました。
このディスプレイは8月20日までの期間限定で、皆様をお出迎えしています。
そしてこちらのコレクションではお馴染みのデザインが刺繍柄としてあらたに誕生しました。
遂に人気のブレアラビットモノクロの世界観に登場です。

ぜひ最寄りのショールームで実際に手に取ってご覧いただけたらと思います。
この暑さが涼しくなった頃には、もう新しいコレクションの話題に移っていきます。