New!!『Zinc×Martin Hulbert Design/kirkbydesign』ディスプレイ
過ごしやすい季節となりましたね。今年の連休は、久し振りに旅行にお出かけの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アクティブに楽しむ旅もいいですが、素敵なしつらえのお部屋でリラックスして過ごす旅もまた、贅沢な時間の使い方。皆さんは、旅先で印象に残る素敵なインテリアのお部屋に滞在した思い出はありますか?
ロンドンを拠点として活動する、Martin Hulbert Design(マーティン・ハルバート・デザイン=MHD)は、イギリスのカントリーサイドのリゾートやスパなど、5つ星クラスのホテルのデザインを多く手掛け、世界中から注目を集めるデザインチームのひとつ。
イギリスのROMO(ロモ)のハウスブランドのひとつ、zinc(ジンク)はこのMHDとの初となるインテリアテキスタイルとクッションのコラボレートコレクションを発表しました。
Martin Hulbert Design
Martin Hulbert(写真右)とJay Grieson(写真左) が2010年に共同で設立したデザイン事務所。世界中のレジデンシャル、ホテルプロジェクトを幅広く手掛けている。イギリスで最も権威あるインテリア雑誌『HOUSE&GARDEN』において、数回に渡りインテリアデザイナー・オブ・ザ・イヤーの受賞歴あり。
こちらの3冊が今回のコレクションのサンプルブック。お馴染みのジンクのサンプルブック、クールでマットなメタリックカラーとは全く趣きの異なる装丁での登場です!
ジンクと言えば、モダンでグラマラス、エッジの効いた都会的なデザインとテクスチャーにこだわったファブリックが魅力。
そのジンクが今回のコラボレーションをきっかけに、今まで彼らのカラーパレットになかった「イエロー」を取り入れたという意欲作です。
さて、そのラインナップは・・・
東京ショールームでは、このジンク×マーティン・ハルバート・デザインのコラボレーションと、同じくROMOのハウスブランドであるkirkbydesign(カークビー・デザイン)の新作コレクションのミックスコーディネイトでエントランスディスプレイを展開しています。
では、それぞれのファブリックをご紹介しましょう。
画像左側は、ジンクのNewlyn Z668-02です。
手描きの水彩画のラインが、大理石のトラバーチンをイメージしたデザイン。ファブリックが風に揺れるたびに、勢いよく落ちる滝の水の流れのようにも見えます。滑らかで微かに光沢感のあるサテンのリネン地は、磨き込まれた石の質感や、水のきらめきを思わせます。
画像右側は、カークビー・デザインのMotion K5265-06です。
ストーンウォッシュとタンブル加工によって折り目やシワ感が入った生地巾3mの広巾リネンで、ドライな質感と柔らかいしなかやかさを持っています。外からの光が入ると、無作為に交差する織の構造が見え隠れして、その作りの巧みさと自然の美しさが感じられます。素朴でオーガニックな色合いや使いやすいニュートラルカラーが揃う、35色の展開です。
画像左側は、ジンクのBatson Z663-04です。
リネンベースに、複雑に織込まれたコットンやウールなどのマルチカラー糸がストライプを作り出す、生地巾3mのヨコ使い広巾シアー。ジンク初の「イエロー」が効いています!
画像右側は、カークビーデザインのStudio K5268-01です。
柔らかな幾何学模様とフリースタイルの絵画的な形からなる、抽象的で大柄のデザイン。コットンリネンのプリント生地で、絡み合うようなフォルムと筆運びのようなデザインが、その名の通りアーティストの“スタジオ”を彷彿とさせます。また、生地の質感と柔らかさを高めるために、タンブル加工を施しています。
続いて左の画像は、ジンクのFrome Z664-04。
この何とも言えず素朴なスタイルの刺繡は、ピュアリネンのベース生地に様々なステッチの「パッチワーク」で構成されています。まるで畑を上空から見下ろしたような、田舎風のほのぼのとした雰囲気に癒されます。
そして右の画像もまたジンクのMarden Z662-03。
細いリネン糸全体に、穏やかな色調の変化がある生地巾3mの広巾セミシアー。微妙な色の動きによってさらにリネンの質感が強調されています。
続いて、クッションをご紹介しましょう。
こちらは、ヘリンボーンの寄せ木細工の床から着想を得た、ジンクのPagham Z655-02。水彩で手描きした幾何学模様をもとにプリントされた柔らかいベルベットは、よく見ると細やかなカットが施されており、使い込まれて風化したような質感が見事に表現されています。ミックスカラーでボリューム感のあるHoulèsのVILLANDRY MOSS FRINGE33029-9370を縁に回して仕立てました。
そしてこちらのクッションは、いずれもジンク×MHDコレクションの既成クッションとなります。既成クッションは、それぞれ決まったサイズのカバーに中材込みでの販売で、本国に在庫があれば、通常約2週間で入荷いたします。そのため、ご希望に合うサイズがあれば、生地を取寄せてオーダーメイドするよりもよりスピーディーに納品することができます。
さらに今回のラインナップは、画像にあるように、マチ部分に別生地を使用していたり、クロスを描くようにタックを入れていたりと、オリジナリティ溢れるデザインも揃います。ぜひ、こちらからチェックしてみてください。
最後に、今回使用している壁紙は、フランスのÉLITIS(エリティス)のAtelier d’Artiste VP880(-06)。ラフィア織の風合いを表現したビニールエンボス壁紙で、経年変化を帯びたユーズド感が漂います。表面の質感がとてもリアル。エンボス技法の精度の高さにもご注目を。
今回ご紹介しましたジンク×マーティン・ハルバート・デザインのコラボレートコレクションを中心としたコーディネイト、いかがでしたでしょうか。
両者の共通のヴィジョンは、トレンドや伝統に縛られない、新しい上質。これまで多くのラグジュアリーホテルを手掛けてきたマーティンの審美眼によって、自然素材そのものの美しさを堪能できる、極上のテクスチャーとデザインを、是非お楽しみください。
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