台風が心配な季節がまだ続きそうですが、一雨ごとに秋らしさが増し、朝晩は過ごしやすくなってきましたね。
さて今回は、東京ショールームのUKブランドコーナーを華やかに彩る『Sanderson(サンダーソン)』と『HARLEQUIN(ハーレクイン)』の新作ディスプレイをご紹介いたします。
画像の中央から右側がSanderson、左側がHARLEQUINの新作アイテムです。
英国王室御用達、160年を超える歴史を持つサンダーソンは、東洋の美術や文化からインスピレーションを得て、水の庭園をテーマにした「WATER GARDEN」コレクションを発表。
19世紀末から20世紀初め、多くの英国の邸宅に造園され、大流行したオリエンタルな雰囲気の池のある庭園。その永遠の美しさを、膨大なアーカイブ資料からの新たな発見にインスピレーションを得て表現しています。グラマラスな華やかさとともに、繊細なメタリックカラーと鮮やかな色彩が融合し、彼らの王道であるカントリースタイルの美学に現代的なひねりを加えています。
そして、ユニークでファッショナブルなデザインを、エネルギッシュなカラーで表現し楽しませてくれるハーレクインは、ロンドンにデザインスタジオを構えるアーティスト、ダイアン・ヒルとのコラボレーション、「HARLEQUIN×DIANE HILL」コレクションを発表。
彼女が生み出す中国古来のデザインへの愛情あふれる作品は、ロックダウン中にSNSを通して瞬く間に人気に。その作品がハーレクインのデザインチームの目に留まったことによりこのコラボレーションが実現しました。彼女のハンドペイントによるシノワズリ柄の美しい作品は、伝統的な様式にモダンなテイストを加え、個性的なスピリットを表現しています。
それでは、ディスプレイのアイテムをご紹介いたしましょう。
まずはサンダーソンから。
画像右側は、Pagoda River DVIPPA203。
1860年、サンダーソン社は壁紙の生産からスタートし、後の1921年にファブリックの生産を開始しています。このPagoda Riverは、1910年代、同社のファブリック部門の前身である「イートンルーラルコレクション」の中でも初期のデザインです。
当時のヨーロッパは、中国や日本の美術品が人気を博し、東洋の産物が初めて広く入手できるようになった頃。 とは言え今のように自由に情報を集められる手段がなかった時代に、遥々渡ってきた陶磁器の文様などから、遠い異国に思いを馳せていたのでしょうね。
よく見ると、版のズレや、インクの擦れといった風合いが見られますが、オリジナルの生地のプリント技法である、ロータリー・ブロック・プリントの特徴を表現したものです。
画像左側は、Chinoiserie Hall 237275。
数々の美しい壁紙をデザインしたことで知られる、ウィリアム・ターナーがデザインしたアーカイブの壁紙「Chinese Magpie」からインスピレーションを得たもの。今回の解釈では、微かに玉虫効果を出すよう光沢が美しいレーヨン糸で緻密に刺繍されたインコが春の花や清楚なつぼみに囲まれた繊細な枝にとまっているデザインとなっています。幾重にも色を重ねた刺繍糸のグラデーションによって生まれる立体感にもご注目ください。
続いてこちらも刺繍が美しい、Laburnum Falls 237272。
垂れ下がるキングサリ(黄花藤)が、強い暗色のベース地とのコントラストにより際立って見えます。 シルクのようなステッチと、黄色とピンクで縁取られた種子のさやが、アーカイブからインスピレーションを得たデザインに、ナチュラルなエレガンスをもたらしています。
画像右側の生地は、Emperor Peony 226960。
ロンドンの壁紙印刷会社Jeffrey社による1920年代のアーカイブデザインです。中国にインスピレーションを受けた装飾スタイルで、大きな牡丹と熱帯の蝶があしらわれています。
1836年創業のJeffrey社の作品は、今回のコレクションの中でも際立つ存在です。当時、様式化された特大の花首が、茎にもたれ掛かるように優雅に巻きつくパターンが特徴的でした。
画像左側の壁紙は、Bamboo & Birds 217129。
アーカイブの壁紙からインスピレーションを受け、手作業でブロックプリントされたような質感を表現しています。日本からの影響を受けたデザインで、竹が縞模様となり、ハイビスカス、アジサイが全体に施され、エキゾチックな鳥がとまっている背景には、藤の花などが絡まるように咲いています。直線的な竹のラインと、それとは対照的な生き生きと動きのある鳥たちの描写に、静と動を感じます。
そして、左側の画像のクッションは、Pagoda River DVIPPA202。
先にご紹介したカーテンの色違いです。川辺で網を仕掛けたり魚釣りをする人、煙草をくゆらす人、楽器を奏でる人。どこを切り取っても絵になるこのデザインを、額縁に入れて飾るようにフレームを付けて仕立ててみました。(フレーム・裏面:バンプ749を使用)
右側の画像のクッションは、Bonsai & Gingko 237276。
サンダーソンのスタジオでデザインされた、緯糸にディテールを持つジャガード織りで、とても手触りの良い柔らかなコットンベルベット。 Gingko=イチョウの意味。イチョウと盆栽の「森」が、見事な枝振りで表現されています。
続いてハーレクインをご紹介しましょう。
ハーレクインと共に今回のコレクションを手掛けた、ダイアン・ヒルはこんな想いを語っています。
シノワズリはとても美しく高尚な芸術であり、長い間もっと身近なものにしたいと願ってきたこと。
今回のコラボレーションは、とてもエネルギッシュな高揚感を与えてくれるように感じていること。
色やスタイルの限界に挑戦し「今までにないシノワズリを作る」という意気込みで。
また、ハーレクインが掲げる「個性」を讃える「#OWNTHEROOM」というの理念の一環として、
個性的な道を切り開いた先駆者でパワフルな女性の名を冠した、アイテム名にもご注目を。
画像右側の壁紙は、Lady Alford 112901。
竹の茎にアネモネの花を絡ませたクラシックなデザインは、18 世紀に女性の着替え室や寝室に使われたシルクの壁掛けに由来しています。
画像左側の生地は、同柄のLady Alford 121100。
こちらは、陶磁器を思わせるような白地にブルーの濃淡で表現されています。
続いてこちらのセミシアー生地は、Emmeline 121114。
参政権運動家エメリン・パンクハーストにちなんで名付けられており、韓国の蝶の芸術からインスピレーションを得た、自由奔放で素敵なデザインです。広々とした大地にはばたく繊細な羽を、緻密なディテールでリアルに表現しています。やわらかく光を通す透け感で、風に揺れるたび、優雅に蝶が舞うように見える絶妙な配置で描かれています。
さらに、左側の画像の生地は、Marsha 121108。
LGBTQ運動に影響を与えたマーシャ・P・ジョンソンの名を冠したもの。明るく。大胆であれ。あなたらしく。 このひと際大きいサイズ感の色彩溢れる様は、ポピーと牡丹の巨大な花束にインスパイアされたものです。こちらは豪華なコットンベルベットで、椅子張地としてもお使いいただけます。また、カーテンには素材違いでエレガントなコットンサテンもお選びいただけます。
右側の画像の生地は、Marie 121116。
フェミニンで浮遊感のある、ダイアンの植物画への愛情が感じられる、ソフトで優しいデザインです。キュリー夫人にちなんで名づけられたこの作品は、ジューシーな洋ナシとつる性の植物、そして繊細な花々がアクセントとなり、英国的な雰囲気を醸し出しています。
同じ「シノワズリー」がテーマでありながら、異なるテイストで表現された2つのブランドからのコレクション。皆さまはどちらがお好みでしょうか。
ハーレクインの理念を引用すると「最高のインテリアとは、私たち自身を反映したときに生まれる」と!
堂々と、気負わずに。
あなたらしいスタイルで、エキゾチックなシノワズリのデザインをお楽しみください。
☆東京ショールームのInstagramアカウントでもご紹介しています。
こちらも併せてチェックしてみてください!
秋の虫の声が聞こえ、いつの間にか日暮れが早くなっていることにふと気が付き、季節の移ろいを感じます。
さて、今回は少し前から東京ショールームにて展示を開始しております、サンダーソンの160周年記念コレクション、その名も『ONE SIXTY』のファブリックと壁紙をご紹介したいと思います。
英国王室御用達ブランドとして名声を誇る『Sanderson』は、1860年の創業以来、英国の美しい自然からインスピレーションを受けた数々のデザインを生み出し続けてきました。
今回のコレクションは、中でも長きに渡り愛されてきたアイコニックなデザインを選りすぐり、さらに新しいカラーパレットもプラスされ、トラディショナルからコンテンポラリーまで様々なテイストにマッチするアイテムが揃いました。
こちらが、東京ショールームのサンダーソンコーナー。
このフローラルデザインの豊かなバリエーションと言ったら!!これぞサンダーソンの真骨頂、歴史の長さを感じます。
それではまず、代表的な花柄デザインのひとつ『ROSE AND PEONY』を例にとってバリエーションの展開をご紹介したいと思います。
『ROSE AND PEONY』は1914年に初めて壁紙デザインとして誕生しました。その後1929年にプリントファブリックとして、多色へ展開した伝統的なアイテムです。
画像左は継続カラーのシックなレッド、画像右が明るく爽やかな新色、セージ&コーラルです。
そして、こちらのクッションも同じく『Rose&Peony』の新色、チェリー&ビリジアン。ポップで少しレトロな雰囲気も漂うカラーリング。生地は前述の素材とは違うベルベットで、とても触り心地の良いクッションに仕上がりました。小物使いでも十分に存在感があり、アイキャッチなお部屋のアクセントになりますね。
さらなるバリエーションとして『Rose&Peony』からインスピレーションを受けてデザインされた『Very Rose and Peony』。オリジナルの花柄を拡大して配置しており、カラーも鮮やかでドラマチック。よく見ると、経年変化したようなカスレが表現されており、どこか懐かしいけれど新しい魅力溢れる新作です。
こちらもまた、張りのあるコットンリネン(画像左)と柔らかく重厚なベルベット(画像右)2種類素材違いでお楽しみいただけます。
次に、こちらも人気の高いデザインのひとつ『Dandelion Clocks』。風に舞うタンポポの綿毛を表現したもの。レトロでポップな印象の楽しいデザインです。
続いて壁紙をご紹介します。
画像右側は先にファブリックをご紹介した『Dandelion Clocks』です。新色含め、6色展開の豊富なカラーバリエーション。ファブリックとは少しデザインが違っていますので、比べてみてください。
そして左側は、英国紳士がキツネ狩りに興じているシーンを描いた『Tally Ho』。タリホーとは、キツネ狩りの際、獲物を見つけた時の掛け声なのだそうです。猟犬はおそらくフォックスハウンドでしょうか。躍動感に溢れていますね。書斎や趣味のお部屋にいかがでしょうか。
ストーリーのあるデザインの壁紙としてもうひとつご紹介したいのが、画像中央上段のトワレ柄。イソップ寓話のシーンを表現した『Aesop’s Falbles』です。「ウサギとカメ」「キツネとツル」など日本でも広く知られるお話が描かれています。
最後に、壁紙展示コーナーに施工しました『Hykenham』をご紹介しましょう。こちらは小窓を囲むように貼ってありますので、実際お部屋に施工した様子がイメージしやすいかと思います。
このクラシカルなフローラルデザインもまた、サンダーソンを象徴するデザインのひとつで、上へと立ち昇るように曲線を描く枝葉の流れ、それに沿って咲き誇る花々がとてもエレガント。何十年もの間、当時のデザインスタジオを支えたケニス・トゥルーマンによるデザインです。彼は、特徴を捉えた花の表現や、パターンとしての配置にこだわり、いくつもの人気デザインを生み出しました。
160年の歴史の中で生み出された、今も色褪せないデザインと、アーカイブをもとに進化、挑戦し続けるサンダーソン。英国に根付く歴史と伝統に裏打ちされた素晴らしいデザインの数々を、ぜひお楽しみください。
英国王室御用達の栄誉に輝くロイヤルワラントを持つサンダーソンは、今年で創業160周年を迎えました。
19世紀、産業革命の時代に創業して以来、インテリアファブリックと壁紙の分野で最も長く存続しているイギリスの老舗ブランドです。
さて、みなさんはナショナルトラストをご存知でしょうか。
歴史的建造物や、自然景勝地を保護する活動をしている英国のボランティア団体です。
イギリスを旅したとき、ナショナルトラストが保護・運営する建物や景勝地を訪れたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
豊かな自然を題材にしたデザインを、長きに渡り発表し続けてきたサンダーソンは、自身の160周年の記念となる今年、このナショナルトラストの活動を称賛するコレクション
『A CELEBRATION OF THE NATIONAL TRUST FABRICS』を発表しました。
東京ショールームでは、現在エントランスにディスプレイ中です。
今回のディスプレイは、向かって右側はカントリーテイストに、左側はクラシカルで上品なテイストにまとめてみました。
プリント生地の洋梨の色から派生したイエロー系をメインに、秋を感じるカラーや質感のアイテムを組み合わせ、MANAS-TEXカタログ掲載のスタイルや、国内在庫品のフリンジを使ったスタイルカーテンをご提案しています。
こちらは、垣根仕立ての洋梨の枝振りが特徴的な「Perry Pears」をリボンスタイルで。
本来は、上部のリボンで直接リングランナーに結び付けるスタイルですが、今回のディスプレイではフラットカーテンの上部に飾りとしてリボンを付けています。
少し透け感のあるコットンリネン地にベリーの木の刺繍を施した「Ochard Tree」は、
カーテン本体とバランスの上部が一体となったフラットカーテンに。
バランスの裾には、さえずる鳥のモチーフが愛らしいMANAS-TEXの「バードガーデン フリンジ」で動きをつけてみました。
左側のベルベット生地「Summer Peony」は、コテージガーデンに咲き誇る花々の合間を蝶やミツバチが飛び交う様子を描いたもの。
縁にMANAS-TEXの「カルテットフリンジ」をあしらいクラシカルで上品なテイストに。タッセル「カデンツァ」と共にお花の淡い紫色に合わせてみました。
また、それぞれのテイストに合わせてクッションもコーディネート。
英国の豊かな自然と、秋の実りを感じるサンダーソンの新作を、ぜひショールームでご覧ください。
コーディネートブログ第2弾は、Stay Homeがより楽しい時間となるように、
童心を思い出させるような「お子様部屋」をテーマにいたしました。
Plan1 バレリーナを夢見る女の子のお部屋
(クリックすると拡大してご覧いただけます。)
女の子のお子様に人気のあるバレエシューズの壁紙「Ballet Shoes 214021」をメインに。
上品なシャンパンゴールドのカラーは、子供っぽくなりすぎないので、長くご愛用いただけます。
カーテンには、刺繍のレース「パピヨン2」を手前に、無地の「ベガ14」を窓側にした
レースインスタイルを。タッセルは「ヌーヴォポリアンナ2」を合わせました。
蝶の軌跡をイメージしたレースを手前に吊ることで、
カーテンの上で蝶がひらひらと舞っている光景が思い起こされます。
ストライプ柄や大きさの違うチェック柄の生地を組み合わせて、
いろいろな形やサイズのクッションをミックスしても可愛いですね。
もしくはボリュームのあるフリンジを合わせた、
キュートなアルパカ柄のクッションはいかがでしょうか。
アルパカ 448
カルテットポンポン 15652
Plan2 冒険心をかきたてる男の子のお部屋
地図、海賊船、海や陸の動物たち。
男の子が大好きな要素が盛りだくさんの生地「トレジャーマップ」は、
日本語で〈宝のありかを示す地図〉という意味があります。
隠れた宝を探しに羅針盤に導かれて冒険へ・・・
そんな絵本の中の世界をイメージしたコーディネートをご紹介します。
「トレジャーマップ913」のようなプリントの生地は、
フラットに柄が見えるシェードスタイルがおすすめです。
裾部分をネイビーの「ソワ32」で切り替えてアクセントに。
ボーダー柄の壁紙「Hoppa Stripe 111115」と、
トリコロールカラーのドットが並んだ「リック1B」をクッションでプラスして
マリンな雰囲気を引き立たせました。
Sandeson(サンダーソン)のヨット柄のクッションもおすすめです。
Sanderson Sailor 226502
お子様部屋のインテリアは、幼かった頃の憧れを思い出しながら、
考えているだけでもわくわくした気持ちになってきませんか?
ホームページの【interior library】にて、検索条件のデザインで「キッズ」を選んでいただくと、
他にもたくさんのアイテムがご覧いただけます。
今回ご紹介したコーディネートの詳細は、
それぞれ下記をクリックしていただくとご確認いただけます。
Plan1 女の子のお部屋
Plan2 男の子のお部屋
先週から、海外ブランドの新作アイテムの入荷が始まりました。
トップバッターはSanderson(サンダーソン)。
今回の新作『CASPIAN』は、
アジアと地中海をつなぐシルクロードからインスピレーションを受けたコレクションとなっております。
ウズベキスタンのイカット柄や、ペルシャの絵画、インドのペイズリー織などをヒントにした、
オリエンタルな生地が揃います。
異なるカルチャーのスタイルを融合させた遊び心のあるデザインは、どれも印象的。
クッションをプラスするだけでも、流行りのミックススタイルを取り入れていただけます。
今後も続々と新作のファブリックや壁紙がショールームに入荷予定です。
最新のアイテムはホームページのInterior Libraryからご覧いただけますので、
ぜひチェックしてみてください。
タイトルの「ダック」とは、鳥のダックのことです。
正式にはアヒルやカモのことを指すようですね。
「鳥」といえばウイリアム・モリスでは鳥のモチーフが印象的に登場しますが、その他のブランドでも、フラミンゴやオウム、インコなど「鳥」は「花」に次いで多いデザインになるかもしれません。
さて、最近名古屋ショールームには「ダック」のランプが新らたにディスプレイに加わりました。そこで鳥にちなんだものも一緒にご紹介したいと思います。
まずは、届きたてのダックから。
これは、照明のブランドPORTA ROMANA(ポルタ・ロマーナ)のフロアランプ「DUCK FEET LAMP」。今にも動き出しそうなユーモアのあるデザインです。
そして特筆すべき点はココ↓
オレンジ色のシェード部分です。鳥の羽で覆われたシェードがランプが灯るとよりふんわり見えます。
また脚がシルバー色のものなど、シェードもオレンジ以外に7色ご用意があります。
(PORTA ROMANA本国のHPより)
ディスプレイではKirkbydesign(カークビーデザイン)の人気の「UNDERGROUND Vol.II」のクッションをコーディネートしました。
鳥その2 :雁(ガン)
壁紙:Elysian Geese 216608
ちょうど今頃はまだ日本で冬を過ごしている頃でしょうか?
こちらは生地のご用意もあります。写真はシェードに仕立てています。
チェックのカーテンや椅子との合わせ方も参考になりますね。
鳥その3:フラミンゴ
生地:Salinas 132950
人気が続いているフラミンゴを刺繍でデザインしています。同柄の壁紙も色がとても綺麗です。
バードウォッチングのようにいろいろな鳥のデザインを発見するのも、ショールームの楽しみ方のひとつです。
春には新しいコレクションからまた新たな鳥も加わる予定です。どうぞお楽しみに。
MANASのショールームには想像を超える数々のデザインやアイテムが存在していますが、そんな中で人気のアイテムのひとつに「刺繍」があります。
「刺繍」を英語で表記すると「Embroidery」(エンブロイダリー)。
刺繍のあるファブリックには、名前の中に「Embroidery」とついていることもよくあるんですよ。
例えばこちら、Japonica Embroidery 7850-03(ROMO)
椿のお花の部分にご注目を。
ボタニカルアーティストとして名を馳せたAlfred John Wise(アルフレッド・ジョン・ワイズ)(1908-1985)が描いた絵画をもとに、忠実にお花の表情を刺繍で表現しています。
そして、
前回ご紹介したELITISのクッションにはこんな刺繍柄も。
貝殻が置かれた額装は、昨年開催したお雛様イベントの際にトレーの代わりにしたものです。
現在はモリスコーナーにディスプレイしています。
この生地は?とよく尋ねられるんですが、実はこれ、SandersonのPressed Flowers 236554。
カーテンに仕立てると大きなボーダー柄になっているので驚かれます。
以前はこの刺繍の部分だけを使ってクッションに仕立ててディスプレイしていました。
刺繍といえば、MORRIS&Co.からも定番のように、いくつものEmbroideryコレクションが発表されています。
Mary Isobel 230339(写真左)
刺繍作家さんの名前がつけられた「マリーイザベル」は、刺繍の雰囲気をそのままプリントに模した生地(Mary Isobel DMCOMA204)まで発表されています。
名古屋ショールームの展示カーテンの中でひと際目を惹くのはArtichoke Embroidery 234543。
写真は色違いの234545です。
そして今週7月5日には新らたなコレクション「MORRIS ARCHIVE V MELSETTER」が発売になります。
今度の見どころはなんといっても刺繍の作品が多いこと。
ウィリアム・モリスを父に持ち、彼女自身も類まれなる才能に恵まれたモリスの次女、メイ・モリスの刺繍デザインからインスピレーションを受けた作品が収録されています。
名古屋ショールームでは、刺繍作家 大塚あや子さんによる「モリスと刺繍の世界」と題したお話と実際に新しいコレクションをご紹介するセミナーを7月30日に開催することになりました。
気になるセミナーの詳細はHPのニュースをご確認くださいませ。
7月5日(金)にはこの新しいコレクションがMANASのHPでも解禁になります。
是非お楽しみください。
あけましておめでとうございます。
今年も新作商品やディスプレイ、イベント情報など
東京・名古屋・大阪のショールームより、それぞれの視点からご紹介してまいります。
さて、新年最初のブログは東京ショールームより、
今年のトレンドカラーについてご紹介します!
世界標準の色見本を設定している色彩のプロフェッショナル企業、
PANTONE社が毎年発表する「Color of the Year」。
トレンド分析や色彩心理学などの綿密なリサーチに基づき、
毎年12月にその翌年のトレンドカラーを発表しています。
そのPANTONE社が昨年発表した今年2019年春夏のトレンドカラーは、「Living Coral」。
ゴールドを基調にしたコーラルピンクです。
「人生を肯定するコーラルの色合いは、柔らかいエッジとともに活気を与える」
さんご礁が海洋生物にとっての栄養源であり、シェルターでもあるように、
活気とまろやかさもあるPANTONE 16-1546 Living Coralは、
暖かさと滋養で私たちを包み込み、
この常に変化する環境の中で快適さと回復力をもたらします。
引用:PANTON JP
ベースにゴールドが含まれているのが、イキイキとした生命力を感じさせるようで、
とても良い色ですよね。
「カラーは、私たちの人生経験の味わい方を向上させ、影響を与える」
と言うように、
色彩心理学は今や、生活の様々な場面において一般的な学問になりました。
私たちの生活において、毎日着る服、食べ物、景色、情報、ホスピタリティ・・・
視覚は色によって支配され、そこから人間は無意識ながら感情をコントロールされています。
それは毎日 目にする家やオフィスのインテリアについても同様ですね。
毎日見る色が、あなたにとってポジティブな色であれば、
少なからずあなたの心を前向きにさせてくれるはずです。
今年のカラーはまさにそんなエネルギーのある、フレッシュな色のひとつとなりました。
インテリアは勿論、ファッションや食器など、
生活の一部にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
そんなLiving Coral に近いカラーをショールームでも探してみました。
こちらの写真にあるのは、まずは前回のブログでもご紹介した、
Nina Campbell (ニナ・キャンベル)の生地がほとんどです。
実はこのコーラルピンク色は、ニナが好きな色のひとつ。
これまでのコレクションにも多く用いられてきました。
上部に写っている無地は、360色展開のROMOの生地「Linara」コレクションから。
360色という膨大な色数は、他に類を見ない色展開です。
ちなみにPANTONEについては、一般的な色見本帳で約1900色掲載しています。
その中から、毎年どうやって「Trend of the Year」 の1色を選んでいるのでしょうか…
そんなトレンドカラーを取り入れた2019年春夏コレクションは、
3月を目途に順次発売の予定。
カラーやモチーフなど、毎季ブランドごとにユニークなアプローチで
デザインにトレンドを取り込んでくるのも、新作商品の見どころです。
来週1月中旬よりパリで開催されるインテリアの祭典、
メゾン・エ・オブジェとデコオフの模様もまた、
弊社Instagramにて配信予定ですので、ぜひそちらもご覧くださいね!
その他にも、エネルギーをもらえそうな、カラフルな色彩の生地や壁紙を選んでみました。
Harlequin (ハーレクイン):Floreale 120524
Harlequin(ハーレクイン):Arccos 111969
Sanderson(サンダーソン):PAPAVERAコレクション
JIM THOMPSON(ジム・トンプソン):Garden Party JT013688001
ÉLITIS (エリティス):Allegorie RM256-01
ÉLITIS (エリティス):Trinidad RM803-35
皆さまにとって、カラフルで充実した一年になりますよう!
今年もどうぞよろしくお願い致します。
参照:PANTON JP
サンダーソン2018AWディスプレイSanderson(サンダーソン)より、新作コレクション
『ELYSIAN』が発売になりました。
早速ショールームでもディスプレイしております。
〈詳細はこちら【サンダーソン2018AWディスプレイ】よりご覧ください。〉
トナカイの壁紙に、ウール素材のチェックと寒そうな森の木々をプリントしたカーテンで、
一気に冬の装いに様変わり。
クッションには、サテライトOMBRÉの生地から「クシー」「パロス」「キュイル」をセレクトしました。
レザー風のトリム「ディスコ」を付けて、 少しマニッシュに。
カーテンは山をゴブレットにし、クルミボタンで留め
ほっこりとした可愛らしいスタイルに。
チェックの生地は、ソファの張地としてもお使いいただけます。
トナカイの生地で作ったクッションとベストマッチ。
この他にも、サンダーソンらしい温かみのあるデザインが揃っています。
カーテンの生地は、風景画家のオリジナル画から生まれたデザイン。
抽象絵画のような色使いと印象絵画のような筆使いで、雄大な美しい風景をお部屋の中で楽しめます。
松ぼっくりとドングリが実る不思議な木の枝にとまるフクロウが愛らしいプリントや、
エレガントな花柄のデザインも。
古くから伝わるサンダーソンの代表的なダリアとローズヒップのデザインを、
今回はヴィンテージクラシック風に、ベルベットプリントで再現されました。
ショールームでは、サンダーソン以外にも、この秋に発売した海外ブランド品を使った
新しいディスプレイをご覧いただけます。
Instagram(インスタグラム)でも更新していきますので、ぜひチェックしてくださいね。
今、注目されている旬のトレンドのひとつ「ナチュラル」。
MANASでも『PURE MORRIS』から「NORTH」が発売されたばかりです。
ナチュラルにも様々な要素がありますが、今回はその中からナチュラルなものとして「石」をキーワードにご紹介したいと思います。
「石」といえば、まずは「宝石」にちなんだものから。
QUARTZ(クウォーツ)【WIND】
ショールームの中でも人気の高いシアー(レース)です。程よい透け感と光沢のあるランダムなストライプ。どんなスタイルにも似合うシアーです。
このクオーツが収録されている見本帳「TRESOR」には、その他にルビーやトパーズ、ダイヤモンドという名前のファブリックもあるんですよ。
リアルな石のデザインでは…
ESTUARY BIRDS 226426【Sanderson】
入り江の干潟で憩う鳥たちと共に描かれる石たち。
次に大理石風の石目柄
TERRAZZO(テラゾー)30112【RUBELLI】
テラゾーとは床材やキッチンなどのカウンターに使われている人造大理石の名前のひとつ。石目風の織り柄は無地のようでいて生地に奥行き感がでるので、カーテンやチェアにも合います。
(柄は上記のTERRAZZOをクリックしてご確認くださいね。)
壁紙でも石目柄が最近増えています。
PIETRO(ピエトロ) VEN601【KHROMA】
マーブル模様のタイル柄。ヨーロピアン調のデザインが揃う見本帳「VENEZIA」に収録されています。
ちなみに、「石」というキーワードをinterior libraryで検索すると279件もの生地や壁紙がヒットするんです。(一部、これも石!?というのも含まれているかもしれませんが、そこはどうかご了承ください)
さて、最後のご紹介の前に…
名古屋ショールームのお向かいには、名古屋・栄のシンボル的な存在である「中日ビル」があります。ここは地元の方なら誰もが知っている有名なビルなのですが、2019年の春、遂に50年以上の長い歴史に幕を閉じます。
そこで、日常のビル内にある見慣れた光景からインスピレーションを感じるデザインの生地や壁紙を取り上げて、今後ブログの中で少しずつご紹介できたらと思っています。
今回のテーマの石からは、廊下のこちらです。
毎日この上を歩くたびに頭に浮かぶのがこちらの壁紙、KERSHAW PANEL NCW4203-02【Nina Campbell】
完全閉館まで残すところあと7ヶ月。地上から中日ビルのある栄の最後の風景を心に留めていただけたらと思います。
そしてその後はぜひMANAS名古屋ショールームにもお立ち寄りくださいませ。